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「かごの中の瞳」のネタバレ感想。盲目の女性が視力を取り戻しギャップや夫の非道に苦しむ

かごの中の瞳 サスペンス・ミステリー

映画「かごの中の瞳」を鑑賞しました。

SNSでは感想が賛否両論で観る直前まで「すっごいつまんなかったらどうしよう」と不安感MAXでしたが、結果的にはまぁまぁ面白かったし、意見が真っ二つに割れるのもすごくわかりました。

これはまじで観る人によって全然見方がちがうわ・・。人によってはハッピーエンド、でも人によってはバッドエンドって感じ。

私は一言で言うと、虚無感が残りましたね。

ってことで、「かごの中の瞳」のあらすじと見所、感動をお話ししたいと思います。

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映画「かごの中の瞳」の概要

監督 マーク・フォースター
製作国 アメリカ
製作年 2016年
原題 All I See Is You
上映時間 109分
ジャンル サスペンス
キャスト ブレイク・ライヴリー、ジェイソン・クラーク、ダニー・ヒューストン ほか

映画「かごの中の瞳」のあらすじ

夫のジェームズと赴任先のバンコクで幸せな結婚生活を送るジーナは、子どもの頃に遭った交通事故が原因で失明してしまったが、献身的な夫の支えで何不自由のない生活を送っていた。ある時、医師のすすめで受けた角膜移植により片目の視力を取り戻した彼女は、心から喜ぶ一方で、初めて目にした夫の姿が夢想していた素敵な夫ではなく、地味で冴えない中年男だったという現実に直面する。これまで眠っていた好奇心や冒険心が目覚め、流行りのファッションで着飾り、外の世界へと飛び出していくジーナ。そんな妻にジェームズは疑念と嫉妬を感じるようになる。出典:https://eiga.com/

盲目の女性が視力を取り戻したことをきっかけに、それまで障害を抱えながらも幸せだった日常がどんどん崩れていってしまうストーリー。

視力が回復したのは幸せ・・でも見えないほうが幸せだった・・?人間の疑念や嫉妬心が交差する、重めの恋愛映画です。

予告動画はこちらをどうぞ

映画「かごの中の瞳」のネタバレ感想

見えない方が幸せだった?夫の姿と現実世界

角膜移植に成功して片目が見えるようになったジーナ。

ジェームスの優しく献身的な支えから想像していたジェームスの姿は、どこにでもいるような中年男性だった….ってどこかのドラマで観たようなシーンだな。

目が見えるようになって好奇心が爆発し、おしゃれをして外の世界へと飛び出していく。

もともと好奇心が旺盛でなくても見えなかったものが見えたんだからそら好奇心爆発するしいろんなものを見たいですよね〜。

ここまで展開であなたもきっと気がつくはず。

そう。ジェームズが良い気しないんですよね〜。

ここがタイトルとちょっと重なる。「籠の中に入れておきたかった….」というジェームズの悲痛な叫びを感じてしまう。

「手術なんて受けさせなければよかった」的な。

そりゃジーナのようなあんな美人、手放したくないし、このままでいたら気移りしてしまうのではって心配にもなりますよね。

予想通り、嫉妬心で正気を失い始めるわけで。

ジーナ的には絶対に見えた方が幸せ・・・とは思うのだけど、夫の姿のギャップは結構ショックなんじゃないかなって感じ。

ジーナが盲目のときに見えていた世界感が映像で表現されていたんですけど、閉塞的ではあるのかもしれないけど、確実に美しかったんですよね。

彼女だからこそ見れる彼女だけの美しい空間・・・ジェームズの姿へのショック感に限って言うと、ここにいた方が幸せだったのかもしれない・・とは思ってしまいましたね。

All I See Is You という原題

この映画の原題「All I See Is You」まんまだな〜って感じがします。日本語訳すると「あなただけを見ている」なんだけど、どっちかというとジェームズ目線というか。

ジーナ的には目が見えていないときは、自分の世界で愛する夫ジェームズだけを見ていた。

ジェームズはジーナが見えていなくても見えていてもジーナだけを見ていた。それがあんな悲劇を生んでしまったのだけど。

独占欲って言葉1つで片付けられることでもないのだけど、ここは邦題「かごの中の瞳」のようにジェームズはジーナの視力は自分のかごの中に留まらせておきたかったんだろうな….。

結末の虚無感

う〜ん。ジェームズ。ジーナの視力が戻ったせいで今度は自身を見失って事故で亡くなるって……すっごい虚無感。

ジェームズが超極悪なことしているんだったら最後の展開は観る側としてはすっきりするんだけど、ジェームズの気持ちも多少は共感できるからそこが虚無感に繋がりました。

あ〜ある意味ジェームズはかわいそう(でも細工は許せない)。

ジーナも相当複雑だったんでしょうね・・

ジェームズには献身的な支えを感謝しているし愛情もあるはず。

だけど現実とのギャップに苦しみ、さらには細工にも気付きジェームズの気持ちも察する。完全にはジェームズを悪者にはできないジーナだったんじゃないかなぁ。

だから最後のステージでジェームズと目を合わせる=彼女の意思表示だったんじゃないかなって。

あの表情がなんともいえませんね。

手術で見えることになってHappy〜♪と思いきや。

終始重い雰囲気で最後は人によっては若干の虚しさと胸糞感もありましたが、生まれた赤ちゃんには素晴らしい素敵な世界を見せてあげてほしいですね・・。

まとめ

現実世界や人間を “見る” ことに焦点を当てた、嫉妬や支配、欲望が入り混じった重く悲しいヒューマン映画でした。

ジーナは結局見えてよかったのか….

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