今回は、鑑賞後に心が暗くなる後味悪い系の胸糞・鬱映画を紹介したいと思います。
救いようのない映画も含まれます。
鑑賞後に精神的にくるので、メンタルがしっかりしているときに観ることをお勧めします。
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映画ごとの概要・あらすじ・私の感想をお話しします。
ネタバレは最小限にとどめています。
ダンサー・イン・ザ・ダーク
- 製作:2000年
- 監督:ラース・フォン・トリアー
- キャスト:ビョーク、デヴィッド・モース、ピーター・ストーメア、カトリーヌ・ドヌーヴ ほか
これは私がこれまで観てきた中で5本の指に入るくらい超絶すっきりしない内容です。胸糞映画としても有名かも。後味悪いよってよく紹介されているから…
愛する息子のために必死に頑張って仕事しているのに、とあるアクシデントで逮捕され死刑を言い渡されるんだけど、どうして!?なんでこうなるんよ!?が止まらない。
冒頭からセルマがどういう生活でどれだけ息子を愛しているかがすごく見てとれるからが故に結末がものすごくかわいそう・・・
まぁ・・報われない内容なんですね。
てか、なんでここまでするわけ!?一体彼女が何したっていうの!!って感じ。
胸糞映画の金字塔って感じです。
メンタルやられるわ〜;
縞模様のパジャマの少年
- 製作:2008年
- 監督:マーク・ハーマン
- キャスト:エイサ・バターフィールド、ベラ・ファーミガ、ジャック・スキャンロン、アンバー・ビーティー、デヴィッド・シューリス ほか
ブルーノは軍人である父親の仕事の都合でベルリンから遠く見知らぬ土地へ引っ越してきたが、遊び相手もおらず、退屈な日々を過ごしていた。そんな状況に限界を感じ始めたブルーノだったが、家から少し離れた場所に農場のような施設を発見する。大人の目を盗んでその施設へ行くと、そこには縞模様のパジャマを着た少年、シュムエルが地面に座っていた。シュムエルはユダヤ人であり、ドイツ軍によって迫害を受けていた。https://ja.wikipedia.org/
これも報われない系。
父親の行いを考えるとちょっと自業自得な要素もあるけど・・・。
でも未来ある子供、無垢で純粋な子供があんな展開になってしまうのは大人の私としては胸糞な結末。
これいくつか噂というか疑念点があって(シュムエルがわざと引き込んだじゃないかとか)、そのことについても下記のページに私の考え・感想をまとめてあります。
ネタバレ感想「縞模様のパジャマの少年」のラストはわざと?後味悪いけど、観るべき映画かも
MOTHER マザー
- 監督:大森立嗣
- 製作年:2020年
- キャスト:長澤まさみ、奥平大兼、阿部サダヲ、夏帆、皆川猿時、仲野太賀 ほか
正直、邦画でここまで胸糞な気分になったの初めてかもしれない。
それぐらい終始しんどくて胸糞だった。腹立たしいってもんじゃない。超胸糞糞糞。
これが救いようのない映画ってやつ?言葉が出なくなるのよ。
母親が自堕落な生活して男をとっかえひっかえ、頼る男もろくでなし。そんな生活を共にしていた息子ちゃん。ここまでの光景はまぁ映画でよく観る。
だけれども最後、お金に困った母親が絶対にしてはいけないことを息子に頼むわけ。母と子の絆、息子の母を思う気持ちを利用してね。
それが最大の胸糞だったわけですよ。これトラウマになる人もいるんじゃなかろうか。
そりゃ親子の絆ってのは他人からはわからない領域だし、息子の気持ちがどんな状態だったかなんて未知数。
どんな性格であろうが育て方であろうが子は母からの愛を欲しがるし、興味をひこうとするし役に立とうとするもんなんじゃなかろうか。愛に乏しかったら余計に。
ああー・・・母が息子に無理矢理力づくで頼むならまだしも(それも絶対ダメなんだけど)子の気持ちをわかってやっているからさぁ・・。
救いようがない。
ミッドサマー
- 製作:2019年
- 監督:アリア・スター
- キャスト:フローレンス・ピュー、ジャック・レイナー、ウィリアム・ジャクソン・ハーパー、ウィル・ポールター ほか
不慮の事故により家族を失ったダニーは、大学で民俗学を研究する恋人や友人たち5人でスウェーデンを訪れた。彼らの目的は奥地の村で開催される「90年に一度の祝祭」への参加だった。太陽が沈むことがないその村は、美しい花々が咲き誇り、やさしい住人たちが陽気に歌い踊る、楽園としか形容できない幸福な場のように思えた。しかし、そんな幸せな雰囲気に満ちた村に不穏な空気が漂い始め、妄想やトラウマ、不安、そして恐怖により、ダニーの心は次第にかき乱されていく。https://eiga.com/movie/
これは生贄系且つ胸糞系映画って感じ。
殺害方法や死体の映像・性描写がめちゃくちゃ気持ち悪く不気味。
なんだけど、それとは真逆に景色や衣装・草花はとても美しいっていう絶妙なコントラストがまたゾっとする。
我々の常識を不気味に壊してくれる。食事中に観たくない内容。
性の儀式もあるし、カップルで見たくないかもしれない。気まずいかも。そんなシーンがあります。
最後の最後にとどめを刺してくるのが、また素晴らしいです。
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セブン
- 製作:1995年
- 監督:デヴィッド・フィンチャー
- キャスト:ブラッド・ピット、モーガン・フリーマン、グウィネス・パルトロー、ジョン・C・マッギンレー ほか
2人の刑事が追うのは、怜悧な頭脳を持つしたたかな連続殺人鬼。男は七つの大罪のいずれかに該当する者を狙い、おぞましい殺人を繰り返していた。そして最後には観る者の心を食い破る、驚愕のクライマックスが待つ。https://filmarks.com/
これはいわゆる結末が報われない系。
七つの大罪にちなんだ連続殺人の捜査を進めていって己も巻き込まれてしまうってやつ。
若い頃のブラッドピッドが出ているんですけど、この時から超演技うまかったんですね・・・。(そこにちょっと感動)
モーガンフリーマンは言わずもがな。あの重鎮さオーラすごいですね。
ってな感じでで俳優陣の演技のうまさにスっと映画の世界に浸れるわけですが、最初は単なるクライム系の映画と思いきや、どんどん描写がひどくなる。
犯人のサイコ感がえぐいんですよね。だから「うわ・・ひど・・」な内容が連続する。なんせ7つの大罪にちなんだ行為ですしね。
主人公は生きているけれど、あの結末は「は・・・!?」ってこちらも思考停止しちゃう。悪い意味で。
あんなの生きていく意味を全て抹殺されたようなもの。(何度観ても辛すぎる映像)
エス -es-
- 製作:2001年
- 監督:オリヴァー・ヒルシュビーゲル
- キャスト:モーリッツ・ブライブトロイ、クリスチャン・ベルケル、オリヴァー・ストコウスキ ほか
元新聞記者のタクシー運転手タレクは、ある心理実験に被験者として参加することに。その内容は、被験者を看守役と囚人役に振り分け、模擬刑務所内でそれぞれの役割を演じながら生活するというもので、タレクは囚人役を割り当てられる。実験は和やかな雰囲気でスタートするが、些細な諍いから看守側と囚人側が対立。さらに実験が進むうち、看守役の人々は支配的・攻撃的な振る舞いをエスカレートさせていく。最初は反抗していた囚人役の人々も次第に抵抗できなくなり、実験は思わぬ方向へと展開していく。https://eiga.com/
うわ・・・人間って・・・怖いじゃん・・って思っちゃう系の胸糞映画です。
心理実験で当初は和やかな雰囲気だったのに・・段々と自分がその役にはまっていきまるで本当の囚人・看守かのように振る舞う。
「これは実験なんだ」という現実を忘れ、看守は支配的・囚人は奴隷的に変化していく。
「いやいや、こんなことってある!?実験でしょ!?」って思うけど、私たちだってあの環境だったらそうなる可能性は否めないのでは?って感じ。
だって彼らと同じ人間だし・・って想像すると怖いんですよね。
私は今の人間ってどこかで人をコントロールしたい欲・そして従っていれば生きやすいから従いたい欲ってのがあると思っていて(そんな欲、欲しくないけど)
そいう心の奥底にある欲求が芽生えやすい環境(この映画で言うと看守と囚人)に身を置いたら簡単に欲に飲まれてしまうのかも・・と思いました。
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ミスト
- 製作:2007年
- 監督:フランク・ダラボン
- キャスト:トーマス・ジェーン、マーシャ・ゲイ・ハーデン、アンドレ・ブラウアー、ローリー・ホールデン ほか
ガラス窓を破るほどの嵐の翌日、スーパーへ買い出しに出掛けたデヴィッド(トーマス・ジェーン)。軍人やパトカーが慌ただしく街を往来し、あっという間に店の外は濃い霧に覆われた。設備点検のために外に出た店員のジム(ウィリアム・サドラー)が不気味な物体に襲われると、店内の人々は次第に理性を失いはじめ……。https://www.cinematoday.jp/
これも主人公が報われない系。
そして歪んだ宗教心で人々をコントロール・支配しようとする女性の姿にも胸糞。
ここがメインっていっていいんじゃないくらい胸糞シーンでした。
頼むからあの女をどうにかしてくれ・・とイライラが爆発しそうでした。笑
あの女性まじでやばい。でもさ、ああいうタイプの人出てきちゃうんだよね〜まじで怖いわ。
そして最後。あと少し、あと少し様子を見ていれば救えた命・・・・的な結末がすっごい胸糞。主人公の直前の行為も相まって。
ちなみにウォーキングデッドでお馴染みのキャロル役(メリッサ・マクブライド)が出ているのが個人的にちょっと新鮮でした。
葛城事件
- 製作:2016年
- 監督:赤堀雅秋
- キャスト:三浦友和、南果歩、田中麗奈、新井浩文、若葉竜也 ほか
これも救いようのない映画なんですよね….
父親の威圧的な教育方針のせいで、一家が崩壊してしまうといった内容。誰も父に逆らえず次第に萎縮するようになるわけです。それがストカレートすると、発散の矛先があらぬ方向へ向かってしまう。
なんとも息苦しく、父親の行動を見ていると胸糞さが増してしんどかった。それほど三浦友和の演技がうますぎた。
正直誰にも共感できないし、獄中結婚したいという女性に対しても「??」が止まりませんでした。何かを表現したかったのだろうか。彼女は何を投影していたのだろうか。
家庭が精神的にどんどん崩壊していく様は見てて結構苦しいですね。舞台は日本ってのもあるし。
皆幸せな過程を築きたいと願うものだけど、一歩間違えると己の欲やプライドに飲まれ家族さえも変わっていってしまうのですね。
全体的にかーなーりー心が重くなるし、ラストも衝撃なので元気なときに観るようにしてください。まじで救いようのない映画。
岬の兄弟
正直、この映画は胸糞って側面があるだけで、作品的には社会派って感じもする。
- 製作:2018年
- 監督:片山慎三
- キャスト:松浦祐也、和田光沙、中村祐太郎、北山雅康、岩谷健司 ほか
個人的には、終始「うわー・・・・まじかーー・・・」って感情が頭の中で渦巻いていました。なんでそんなこと・・・って。
でもお金がなくて、しかも体が悪くて勤め先も見つからない、けれども妹は自閉症で面倒も見ないといけない。まさに八方塞がりな状態。
それがさ、妹の売春をしていい理由にはならないけれど、でもそういう考えに至ってしまった背景を考えると、同情してしまうというか辛い。
胸糞なんですが、辛いですよ。これ。社会派映画が好きな人には、何か刺さるものがある作品。
まとめ
以上で紹介は終わります。
- ダンサーインザダーク
- 縞模様のパジャマの少年
- ミッドサマー
- セブン
- es [エス]
- ミスト
- 岬の兄弟
繰り返しますが、メンタルが丈夫な時に観るようにしてくださいね。
【胸糞あり】実話を元にした衝撃的な映画6選|フィクションだったら良かったのに