伝説のバンドクイーンの魅力がたくさん詰まった映画ボヘミアンラプソディ。
日本で爆発的ヒットしましたね。連日CMですごいプロモーションだったのを覚えています。
映画開始から半年経った時でも映画館によっては満員だったところもあったんですよね。
クイーン世代の人はもちろんですが、クイーン世代ではない人でもハマってしまう映画それが「ボヘミアンラプソディ」。
みんなきっと1度は聞いたことあるあの曲。作中でもバンバン流れていました。というかこの作品はあの数々の曲があってこその映画、とも思います。
というわけで、あらすじと個人的な感想(ネタバレ)を紹介したいと思います。
映画ボヘミアンラプソディの概要・あらすじ
監督 | ブライアン・シンガーデクスター・フレッチャー |
製作国 | アメリカイギリス |
製作年 | 2018年 |
原題 | Bohemian Rhapsody |
上映時間 | 135分 |
ジャンル | ドラマ |
キャスト | ラミ・マレック、ジョセフ・マッゼロ、エイダン・ギレン、ベン・ハーディ、ルーシー・ボイントンほか |
インド系の移民としてアメリカで生活を送っているファルーク・バルサラ。
彼は移民としての疎外感や自分の容姿へのコンプレックスなどを抱えており、常に孤独を感じていました。
それは家族の中でも同じでした。
移民の疎外感から逃れるため名前をフレディと変え、自分の生きる場所を探していたある日、バーでロックバンドと出会います。そして彼らに声をかける。
そのバンドはボーカルが脱退したため、新たなボーカルを探していたところでした。
そこでフレディは自分がボーカルになると言い、歌声を披露します。これが伝説のバンドクイーンの誕生の瞬間でした。
またフレディはそのバーでもう1つ大切な出会いをしています。お客としてきていたメアリーという女性との出会い。
彼は彼女に一目惚れをし、この出会いもまたフレディの人生を変える出会いだったのです。
やがてクイーンとして活動を始めたフレディ達。
バンドは人気となり、フレディはメアリーにプロポーズ。仕事もプライベートも順調でした。
しかし、人気バンドとなったためにフレディの周りにはたくさんの人が現れます。それがフレディの生活を壊し始めたのでした。
さらに自分のセクシャリティに悩み始めたフレディ。
大切な仲間を失い、愛する人間を失ったフレディは孤独となってしまったのでした。
そんなフレディの人生を音楽と共にドラマティックに描いている作品。
ボヘミアンラプソディのネタバレ感想
感動。ボヘミアンラプソディのラストシーンが全てを物語る
何と言っても「ボヘミアンラプソディ」の見どころはラストの「ライブエイド」でのライブシーンです。もうここが大絶賛されているんですよね。
みんなここで感極まって泣いているみたい。
ステージのパフォーマンスは確かに圧巻で、映画を見ているというよりは、まるでライブに参加している気持ちになれるんです。
カメラワーク・・臨場感・・完璧。心の中でフレディと一緒に歌っている感覚。
曲の歌詞が、フレディの人生と重なっているところも感慨深い。
この時、自分の命の長さがわかっていたフレディはどんな気持ちで歌っていたのだろうと考えると涙がこみ上げてきます。ここはかなりの感動ポイント。
映画を見終わって実際のライブエイドのクイーンのパフォーマンスをYouTubeで観ましたが、その完全な再現に驚きましたね。あのまんまじゃん!そっくり!って感じ
これなら当時のクイーンを知っていた人もそこまで違和感感じずに観れたのではないでしょうか。
世間からはみ出し者と言われていた彼らだからこそ
私はクイーンの音楽は知っていますが、彼らがどんな人生を歩んできたのかは全く知りません。顔が認識できるのもボーカルのフレディくらい。
なんですが、Youtubeで確認してみたら、フレディ役のラミ・マレックはもちろんのこと、他の3人もめっちゃそっくりでびっくりしちゃいました。
映画観賞後に、キャストの彼らの役作りに感動するっていう・・笑
特に私はブライアン・メイを演じたグウィリム・リーは激似だと思いましたね。
そしてクイーンの数々の名曲が生まれた過程もわかり、なぜこんなに彼らの曲が世界中で愛されたのかも分かった気がしたんです。(なんとなく)
世間からのはみ出しものとされていた4人が、自分の居場所を見つけたいともがぐことで名曲が生まれたんだな・・・と思いました。
いやぁ・・・相当生きにくかっただろうなぁと。
世間の中にある誰かが作った一定のルール。
それからはみ出すと変人とか人から白い目で見られたりして。本来は好きに生きていきたいのに。そら苦しくて大変だったろうなって。
でもだからこそ人に共感される音楽を生み出せたわけで。一定数のファンから火がついて、それから瞬く間に人気になって。
メロディだけじゃない、多くの人の根底に眠っている “自分らしく生きたい”という願い。
これを刺激する歌詞やエネルギーが乗っかっているからこそ、ここまで多くの人を感動させられたんじゃなかろうか。
そしてフレディとメアリーの素晴らしい関係にも心打たれましたね。
フレディは確かにメアリーを愛していたんですが、それがセクシャリティとは結びつかなかっただけで、彼が心の底から愛したのはメアリーだけだったんだと思いました。
恋愛とは違うさらに深い愛で繋がっていたんじゃないかって。
LGBTQに関しては、今でこそ理解されている世の中ですが、当時のフレディはどれだけ悩んだかと思うと心が痛くなってしまいます。
こういう話を映画で観ると毎回思うんですよね。
時代が違ったら・・・と。
全く違う映画でイミテーションゲームってのがあるんですが、この映画観た時にも同じこと感じたなぁ。
今の時代だったらLGBTQのこと普通に公表しても誰もなにも思わないじゃないですか。
彼が今の時代に生きていたら・・・もっと幸せに生きていれただろうにと思うとまたなんともいえない気持ちになります。
余談:映画で恋人役だった2人は現実世界でも恋人に
映画そのままの恋人同士、いいもんですな〜。長生きしてや、レミ・マレック。アフターパーチーでのルーシー、ドレスに合わせたグリッターなアイシャドウがナイス!シューズも可愛い。 pic.twitter.com/XrVd2MbUew
— 石川三千花 (@michikaishikawa) February 26, 2019
映画の役通りにリアルでもカップルになってたの、ちょっと話題になりましたよね〜♡
私は彼らのファンでもなんでもないのだけど、あの映画を観た後だとこう気持ちが「ふぁ〜」ってなりますね(˘ω˘*) 余談でした。
まとめ
彼らの生き様と曲が生まれるまでの過程、そしてセクシャリティな部分など、この作品から様々なことを感じさせてくれました。
音楽のすばらしさだけでなく、そういった マイノリティな部分への共感もヒットの要因なのかなぁと思ったり。
国境を越えてここまで愛されるクイーン。偉大なアーティストなんですね。