名探偵コナンが好きで毎年劇場に足を運んでいるのですが、紺青の拳(フィスト)はここ最近観たコナン映画の中でも「うーーーーん・・・」という結果に。
SNSでググって観ても「微妙・・」というコメントがちらほら。これに私も同意。
面白かったのだけど、個人的に引っかかる要素が多くって。例えば突っ込みどころや物足りなさとか。
私が感じた微妙と、ネット両方の声(私しらべ)を紹介しようと思います。
劇場版 名探偵コナン紺青の拳(フィスト)について簡単な内容
- シリーズ23作目(ゼロの執行人の次)
- 2019年公開
- 110分
劇場版シリーズでは初となる、海外が舞台。シンガポールの海底に沈んだとされるブルーサファイア「紺青の拳」をめぐる事件が勃発。現場には怪盗キッドの予告状。ちょうどその時シンガポールでの空手選手権を観戦するため、毛利蘭と鈴木園子、そして空手家であり鈴木園子の彼である京極真が現地にいた。コナンもまた、怪盗キッドによって現地に連れてこられてしまっていた。事件解決のため、コナン、そして怪盗キッドが動き出すのだが…..。
名探偵コナン紺青の拳(フィスト)を観て私が感じたこと
つまらないわけではないんです。微妙な部分が多すぎたって感じ。
前作からの期待感の大きさ。前作は超えなかった
個人的には期待しちゃいましたね。コナンて毎回前作を超える演出やストーリー性をぶっ込んでくる作品って印象を持っていたので。
私はアムロファンではありませんが(赤井さん推しなので)それでもゼロの執行人は「うわ・・・面白い」と思ってしまいましたもん。(思ってしまった・・ていう表現もどうかと思いますが)
物語の後半でアっと驚く展開が待っているのってコナンならでは。
でも紺青の拳ではクライマックスではただ京極さんが格闘するだけって感じで、大きな演出は物語のあちこちにふわっと散りばめられてた程度といった印象。
キッドのカッコよさは京極さんのシーンに遠慮して?そこそこといった印象でしたし。
だから結末への期待感もゴテっとこけてしまったんですよね。
ちなみに私は真犯人は最後の方でわかりましたけど、推理しながら観ている人は割と早い段階から分かったそうです。(それがつまらない要因になったそうですが)
無理がある設定多め
アニメに対してこれを言ったら終わりかもですが(アニメ自体がそもそも非現実的だし)、コナンってシリアスな殺人事件を扱う以上、現実的でリアルな演出が必要不可欠っていうか。
ある種、現実的なアニメってのが見どころの1つだと思っていたし、そこが好きだったんですよね。
これは緋色の弾丸を観た時にも思ったんですけどね。
でも京極さんが超サイヤ人になってしまって、ぐぬぬ・・・感!!!
それを言うなら蘭やコナンのサッカーボールだって異次元すぎるだろって感じですが、あそこまでは許容できたんです。(私の中での許容範囲)
でも今作の京極さんはもうサイヤ人・・・なんかファンタジー化したというか;
それに最後園子を紐で縛りつけながら戦ったくだりは「おいおい・・・」と思ってしまった;そこは園子をベンチに座らせておいた方が・・・っていう。
面白い演出なのかもしれませんが、非リアル感がすごすぎて「微妙」と思ってしまった・・・;
でも、あえてそういう設定にしている可能性もある・・・?
永岡監督によると本作のテーマは「非現実感」。その指針で背景や服の色やゲストキャラの特徴を決めていったそうです。
そして「ファンをもやもやさせたい」という思いも。ちょっとしたことで傷ついたりドキドキしたりする微妙な感情の変化に気を遣ったそうです#紺青の拳 #コナン #怪盗キッド #京極真 pic.twitter.com/SAQW1W4Po2— アンク@金曜ロードショー公式 (@kinro_ntv) April 17, 2020
恋愛要素強め
京極真が好きな園子がいじけてしまうシーンや、蘭の水着姿など、恋愛的なシーンがコナンの映画としては多かったです。
ただ個人的には「あー・・・別にここはいらないかも」と思ってしまった。
蘭と新一の絡み、服部平次と和葉の絡みは全然いいのに園子と京極さんの絡みは違和感を感じてしまうのってたぶん私の中での、彼らがサブキャラで個人的に思い入れがないからってのもあったと思う。
これ私の中で「コナン映画とはこういうもの」って枠組みができてしまったなと痛感したんですけど。(詳しくは最後の章で説明します)
からくれないのラブレターだって恋愛要素強かったですよね。タイトルからして。でも平次と和葉だから許された感はちょっとあると思う。
名探偵コナン紺青の拳(フィスト)のネットの声
コピペはいけないと思うので、少し表現を変えて掲載しています。
肯定的な声
- ゼロの執行人がつまんなかったから逆に面白く感じた
- 改めて観直すと意外に面白い
- キッド出てくるし終始かっこいいの連続、曲も最高
批判的な声
- 微妙だった。でも園子の前髪下ろした姿は良かった
- ゼロの執行人が面白すぎたあまり今回はコケた
- 序盤でもう犯人がわかってつまんなかった
- 業火の向日葵よりひどい
- 蘭の水着シーンいらない
- 可愛らしい感じは伝わってきたけど物語は正直微妙だった・・・
総評。”コナンとはこういうものという概念”と前作からの期待感
私も含めてですが、みんなのレビューを観ていると
“コナン映画はこういうもの” とか、ある種、各々に存在する固定観念みたいなものがあって、それから外れていたから「微妙」という声が多かった印象。
良い悪いの問題ではなくて、そのアニメは “そのアニメらしさ” というものがあって、さらに観る人にとっての “コナン映画らしさ” ってものがあるんですよね。
私にも、もちろんあります。
そのアニメらしさが気に入っている人からしたら、らしさがなくなったら期待外れでつまんなくなりますよね。
例えば「コナンって最後にドカーンとかっこいい見せ場があってそれが醍醐味」と思っている人が、今作のように終始かっこいいシーンがチラ見せさせられると違和感を感じるとか。
「恋愛要素がクローズアップされないのがコナンだ!」と思っている人が、今作のように園子の感情、蘭の水着シーンを見ると違和感を感じるとか。
さらに、今回は前作のゼロの執行人のあまりの人気っぷりに期待感が高まっていた中での今作だったので・・余計ね。
コナンの中ではサブキャラ的な立ち位置を前面に持ち出してくることは新たな試みだったし、賭けであったとは思うんですけどね。(そこを考慮してやってくれよ〜とまでは思いませんが)
やはり人気キャラ(アムロ、怪盗キッド、赤井ファミリー、服部平次あたり)がキーパーソンになる作品が評価されることも、この作品で痛感した感じになってしまった・・・というか。
まとめ
こういう映画の感想って観た人分感想があるわけだし、趣味や価値観、何を期待するかによって全然違ってくるものですよね。
ただ今回コナン映画で久々に「微妙」というキーワードを目にしたのでググって観たらやはりそう感じる人が結構多かった様子。
期待感もかなり影響していたんでしょうね。