日本でリメイクが決定されて話題のCUBE(キューブ)。
「そういえば元の洋画ってどんなだっけ?」と 元祖のキューブ(洋画・1997年製作)を鑑賞。
おそらく低予算で作られたんだろうな〜って雰囲気とB級感あるシーンはありましたが、設定はやはり面白いな〜と。
あと、人間の怖い部分が垣間見れて「あ・・人間怖い」とも思ったんですよね。
それと、今大ブーム中のNetflix映画「イカゲーム」が好きな人はたぶん、このキューブも好きな気がする。
ネタバレありの感想です。
洋画キューブ(1997)の概要
概要
監督 | ヴィンチェンゾ・ナタリ |
製作国 | カナダ |
製作年 | 1997年 |
原題 | Cube |
上映時間 | 91分 |
ジャンル | ホラー・サスペンス |
キャスト | モーリス・ディーン・ウィント、ニコール・デ・ボア、デヴィッド・ヒューレット、ニッキー・グァダーニ ほか |
あらすじ
謎の立方体に閉じ込められた男女6人の脱出劇をスリリングに描き、低予算ながら世界的ヒットを記録したカナダ製シチュエーションスリラー。ある日突然、無機質な立方体の部屋で目を覚ました6人の男女。部屋には6つのハッチがあり、それぞれ別の立方体に繋がっている。自分たちが閉じ込められている理由も脱出方法もわからないまま、出口を求めて移動を続ける彼らだったが、中には殺人トラップの仕掛けられた部屋もあるようだ。やがて彼らは、安全な部屋を見つける法則を発見するが……。https://eiga.com/
洋画「CUBE(キューブ)」を観て感じたこと
絶望と希望のバランス。無理かも・行けるかもの展開に飽きさせない要素
パニック・サバイバル系の醍醐味ですよね〜。
絶望と希望の展開のバランスとタイミングが飽きさせません。
「もう無理。抜け出せない。意味わかんない」からの「法則があるはず。これは解けるかも」でも「なんだこのトラップは!」からの「無音で行けば助かるぞ!」みたいな展開。
そして敵は何もこの殺人トラップだけではなく、そこに閉じ込められた仲間(であろう人)であったりする。
後述しますが、そういった人間の嫌〜な部分も垣間見れちゃう作品。
B級感あるカメラワークとツッコミ要素
ああ・・めちゃくちゃ低予算でつくられた映画なんだろうな・・・って思うシーンの数々。
そもそもキューブという室内での映像がメインなんでだいぶ予算は抑えられているのは予測できる。俳優陣も大物いないし。
さらに、カメラワークがちょっと雑な箇所が何度かありました。
人物をアップに移すところとか、「おお!時代の問題!?すごい雑な寄りだな」と思ってしまったり。
ツッコミ要素としては、いくつもあるけど私が感じたのは、途中から参加した自閉症の男性。
無言で部屋の中を渡り歩かなくていけないシーンで、なぜいつも奇声をあげあげてた彼がそこで都合よく無言になるなれるのか・・というね。
そういう細かいところ、思っちゃうんですよね、私。
人間の怖さ、権力、独占欲・・こわ
一番正義感あるあの警官役の人が一番やばい奴になるっていうその振り幅ってかギャップがすごい。
良い人の化けの皮をかぶった人、って感じでしたね。
ちょっとウォーキングデッドの面白さを思い出しました。あれは人間ドラマで人間のこわ〜い部分がたくさん垣間見れる内容だから。
もともとの彼の性格がそうだったのかもしれませんが、ああいう状況にいたことで人間の本質的な部分が出ちゃったのかも。(同じ人間としてそれは認めたくないけれど)
権力や独占欲・・・あんな閉塞感ある場所で限られた人数の間でもそういう欲が出るなんて・・ああ、怖いですね。
これもパニックサバイバル作品にありがちな展開だけど、いつみても嫌な気分にさせてくれる!笑
なぜ?設定の背景が気になる人は物足りない
おそらく誰しもが思った事と思うんですが、キューブに閉じ込められたこの人たちの背景や、どういった理由で、どんな手段で連れてこられたかって情報がまるでないのです。
一応「誰かが誘拐してきた」っていうのはセリフで出てきますが、それ以上の情報は出てこない。
これ、気になる人多いだろうと。
ここをスルーして楽しめる人は良いけど、こういう背景とかバックにいる何者かって部分が知りたい人は物足りないだろうなと。
私はちょっと気になりましたけど、気になりすぎて映画の世界に入り込めないってほどではありませんでした。
だから最後まで楽しめて(突っ込みどころはあったけど)
だけどやっぱりパニック脱出系が好きな人はこの設定にハマる
いろいろ突っ込みどころはあるものの、やはり殺人トラップてんこ盛りの密室空間から生き延びるサバイバル作品が好きな私には、ハマる内容でした。
どんな展開が巻き起こるのか予測できないし、殺人トラップの攻撃の仕方も結構グロいので、衝撃的な「えっ!」なシーンが多いのはツボでした。
目を覆いたくなるシーン多いのが苦手じゃなければ、パニック好きはこれきっと好き。
最後のあの結末・・・気になる
結末のあの自閉症の子の最後よ!
その後、外の世界がどうなっているのか、自閉症の子のその後は明かされないまま映画は終りました。
キューブは続編(CUBE2)があるんですが、今回のキューブと話がつながっているとは思えません。
結末は視聴者に委ねるというか。
考えるべき事はその後の展開ではないんでしょうけど、この終わり方は悶々としました。
この映画が好きな人は、きっと洋画「CUBE(キューブ)」も好き
普段と偏見ですが、下記の映画が好きな人はこのキューブも気に入るんじゃないかなぁと思いました。
- イカゲーム
- バイオハザード(ちょっとバイオハザードのあるシーンに似通ったシーンが出てくるから)
- スプラッター系の映画が好き(ファイナルデッドシリーズとかTHE BOYSとか)
- パニックサバイバル系の映画が好き
まとめ
ということで、キューブは突っ込み要素多いけれども設定が面白いってことで個人的には好きな部類に入りました。
時代も1997年だったわけだし、当時にしてみたらショッキングでかなり話題性に富んだ作品だったんじゃなかろうかって感じ。
私がこの作品に突っ込みどころを感じたのは、近年の映像やCGレベルの高いパニック映画を観慣れてしまっているからってのもあるし。
これが日本でリメイクされるとなると、人間の内面とかそういったところにフォーカスされそうだな・・
原作もそこそこ面白いので、日本のキューブを観てみたい人は原作もぜひ。