実話をもとに映画いた映画「バーニング・オーシャン」を鑑賞。
史上最悪の火災事故ということ、爆発や火災など緊迫感溢れる映像に圧倒されましたが、そのあとの生存者の心情を映したシーンに泣きそうになりました。
人災による事故なので「あの時ちゃんと確認しておけば」と悔やまれる内容。
ネタバレありで感想をお話ししますね。
バーニング・オーシャンの概要・あらすじ
概要
監督 | ピーター・バーグ |
製作国 | アメリカ |
製作年 | 2016年 |
原題 | Deepwater Horizon |
上映時間 | 107分 |
ジャンル | パニック |
キャスト | マーク・ウォールバーグ、カート・ラッセル、ジョン・マルコヴィッチ ほか |
あらすじ
この映画は2010年4月20日、メキシコ湾で実際に起こったアメリカ史上最悪の火災事故を描いた作品です。(メキシコ湾原油流出事故)
メキシコ湾沖約80kmの石油掘削施設「ディープウォーター・ホライゾン」が人災によって、海底の油田から逆流してきた天然ガスの引火により大爆発。
爆発は繰り返し起こり施設を破壊、そして海上一面が火の海となる大惨事に発展。
施設内に閉じ込められた作業員たちは必死に被害の拡大を防止しようと戦い、そして脱出しようと試みます。
人災によって火災が起こるまでと、火災が起こってからの脱出劇がリアルに描かれています。
バーニング・オーシャンの感想(ネタバレあり)
要点ごとにお話しします。
まずは映像について。爆発シーンの映像がリアル
海底からすでに逆流してきて雲行きが悪そうな映像と、上層部とのやりとり、そして泥水の組み上げが開始・・・これらのシーンが交互に映し出されていたので「おいおいやばいんじゃ」感が出ててドキドキハラハラしました。
だって海底の映像が底からボコボコいっているし、パイプが今にも壊れそうなんですもん。
そしてついにガスに引火して爆発。施設の中は瞬く間に泥が吹き出し人は飛ばされるわ衝撃でガラスは吹き飛ぶわ大パニックでもうとにかく映像がリアル。段階的に小さな泥の噴出から最後の大爆発まで映しててまさに手に汗握るシーンの連続だった。
口開いちゃう映像ってまさにあれのこと。
それとジミーがお風呂に入っている時のタイミングだったから裸で飛ばされてガラスが突き刺さってあれはなんとも痛々しい映像でしたね。あれも実話なのかな・・。
人災による事故の恐ろしさと悔しさ。上層部の怠慢
メーターの画面から”圧力警告”とメッセージが知らせてくれていたのにそれを何かの部品の不具合だとか、ありえない数値だからとか・・それこそ確認すべきだろと思いますよね。
扱うものがものだけに。
採掘施設の親会社と下漬けとの確執・・これがなんで安全性の確認につながってしまうのか・・下請け側は安全テストを慎重に行いたいのに親会社のお偉いさん的な人が、圧力で「大丈夫だろ!いいからやれ!」って。
なんだか悶々としちゃった。そういうもんだって思いたくないですね。
利益だけを優先して安全を疎かにしてしまったが故の最悪の人災事故。
あれは完全に上層部の責任なのに、最終的にはジミーが許可を出すかたちになってて、なんだかジミーが気の毒に感じちゃった。
PTSTの描写も。生還したからこその辛さもある。
マイクは無事に生還することができたわけで・・良かったね。生きて帰ってこれたねって感じですけど生還したからHAPPYってわけでなくて。
PTST(心的外傷後ストレス障害)の症状が出て、苦しむ姿に泣けてくる。
彼をあたたかく支える家族の姿にも泣けてくる。
生きるか死ぬかって状況、普段私たちは遭遇しないじゃないですか。身体的、そして精神的負担は想像を超えるものがある。心の奥底にかなりダメージを与えるんでしょうね。当然フラッシュバックもあるだろうし。
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まとめ
この作品は映像のリアルさがとにかくすごいんですけど、人災による事故の恐ろしさや残酷さ、人を助けそして必死に脱出しようとする人々の姿、生還しても幸せというわけではない人の心の繊細さ。
どれをとっても心に強く残る映像ばかりでした。