今回はタイムパラドックス系の映画が好きな人におすすめしたい映画「オーロラの彼方へ」についてお話ししたいと思います。
構成や物語のスピード感、展開など評価されることが多い作品なのでまだ観たことない人はチェックしておいてくださいね。
映画「オーロラの彼方へ」はタイムパラドックス映画の名作、と思う
概要
監督 | グレゴリー・ホブリット |
製作国 | アメリカ |
製作年 | 2000年 |
原題 | Frequency |
上映時間 | 117分 |
ジャンル | サスペンス、ドラマ |
キャスト | デニス・クエイド、ジム・カヴィーゼル、ショーン・ドイル、エリザベス・ミッチェル など |
あらすじ
1969年、ニューヨーク上空に珍しいオーロラが出現した日、消防士フランクは救助を終え、妻ジュリアと6歳の息子ジョンの待つ家へと戻ってきた。親子3人の生活は幸福な輝きで満たされていた。ちょうどその日のオーロラのように。だが、その2日後、フランクは殉職する。息子ジョンは深い哀しみに暮れる。それから30年。再びニューヨークにオーロラが出現した日、ジョンはふと父が愛用していた無線機を見つける。そしてそこから男の声が聞こえてくる……。まるでそれは父と話しているようだった。 出典:http://movies.yahoo.co.jp/
加えて説明しますと、舞台は現在の時間軸からはじまります。
ジョンはたまたま家で見つけた古い無線機を起動させたところ、30年前の父親とつながります。
無線機で繋がった2人は毎日会話を楽しむわけですが、父は消防士として消火活動しているときに命を落としたので、現在は当然存在していません。
息子ジョンは父の殉職の原因となった事故を食い止めようと父の協力を得て過去を、そして現在を操作するようになります。
しかし過去を変えたがために現在に存在していた人物が亡くなってしまったり自分の命が脅かされたり、様々な事件が巻き起こるように・・。
こんな感じ。
これはまさに、バタフライエフェクトみたいに過去を変えたが故に未来が変化していくタイムパラドックス映画そのもの。
ただ!単なるタイムパラドックスではないのです。プラスアルファで素敵な要素がグっと詰め込まれているんです。
タイムパラドックスについてのおさらい
※知っている人はここ飛ばしてください。
ここでタイムパラドックスについてさらっとおさらいします。
タイムパラドックス(time paradox)は直訳すると時間の逆説って意味。
現在から過去に遡って過去の出来事を変えちゃった結果、現在に矛盾をきたすこと。
人によってはタイムスリップやライムトラベル、タイムリープと言われます。
たとえば現在自分は健康な体で生きているけど過去にループして、その過去で大怪我しちゃうと後遺症が残って現在の体とは別の後遺症が残った体に改変される(矛盾が生じる)っていうこともあり得る。
過去を変えれば当然未来も変わるから、今現在との矛盾は生まれる。有名なのがバタフライ・エフェクトですね。
映画「オーロラの彼方へ」のネタバレ感想
こういうタイムパラドックス系って結末がせつなかったり残念なものが多いのですが、このオーロラの彼方へは、ただただ感動という渦に包まれるんですよね。
脚本が素晴らしいのだと思います。
そう、いろんな映画レビューサイトでも脚本が最高って絶賛されているんですよね。
タイムパラドックス系って過去を操作したために想定外の未来になってしまって「人生そんなもんよね、うまくいかないのよね」的な終わり方するのが多いのですが、オーロラの彼方へはその逆で望む未来に変更できるパターン。
だからといって、父が未来に生きる設定にできた、よかったね〜ハッピーハッピーってわけでもなくて、そうさせるために連続殺人事件を親子で解決するというサスペンス要素がガッツリ。
タイムトラベルを主軸としているのにSFじゃないと言われているのはこういった要素が多いからなんですよね〜。
肝心の感想からちょっとずれました;
ある日突然、亡くなった父と無線機で交信できていると知ったらそら救いたくなりますよね。
でもそれで父を過去に死なせない操作をしたら未来は変わってくるわけで、今度は母が・・ってのはちょっと意外でした。
まぁでも家族の死は残された家族の人生を大きく変えるので、父が生き残っていたが故に家族の行動が変わり、それが大惨事へと繋がるのは可能性としてはあり得る。
連続殺人事件を解決することになって息子のジョンがジャック(犯人)と戦うときの息子と父の連携プレーは面白かった。
ジョンが戦っているうちに父の影響でジャックの腕が消えるのもタイムパラドックス感がありましたご。首を絞めされているときに過去でフランク(父)に腕を打たれたから今のジャックの腕が徐々に消えるの、「タイムパラドックスゥゥゥゥ」って思っちゃいました笑
そして最後のフランクが登場するタイミングですよ。
「おおおおおそうきたか!(大号泣)」って思ったと同時にこれは父ちゃんいけるんじゃ・・?と期待感も爆上げされました。
でも話が読めたとしても最後までじんわりしながら観続けることができた。
家族の絆を強く感じ、心がじんわりしました。
主人公が望む未来にできたことの意外性。違和感を感じさせないシナリオに高評価の理由もうなずけました。
まさかこんなにボロ泣きするとは思いませんでしたよ。
ほんと泣けるわぁ。
この映画が好きな人はきっとこれも好き
タイムパラドックス系が好きな人はきっと下記の映画も好きだと思いますのでぜひご覧あれ。
- テネット
- バック・トゥ・ザ・ヒューチャー
- バタフライ・エフェクト