実際にあり得そうなシチュエーションの映画「フローズン」のネタバレ感想です。
フローズンの概要・あらすじ
- 監督:アダム・グリーン
- 製作年:2010年
- キャスト:ケビン・ゼガーズ、ショーン・アシュモア、エマ・ベル ほか
フローズンのネタバレ感想
評価の割には、私はちょっと面白かったですね。ツッコミどころは結構あるし、B級感ある映画には違いはないけれど。
ツッコミどころはあるけれど
ツッコミどころ、多々あります。
まずリフトが停止してその後、雪のブルドーザーみたいなのが来たじゃないですか。
救助の最大のチャンスだったのに、ゴーグルだったり物を落とすタイミングがズレて運転手に気づかれなかったっていう。まぁ映画ではお馴染みのパターンなんですけど。
そしてダンがリフトから飛び降りるシーン。
なーんでダンはあのまま飛び降りたんだっていう。そんで開放骨折。
そりゃね、凍える暗闇の中「あと一週間もこのままなんて………」って思ったら正常な判断力失うのはわかる。
でもあの高さからは流石に無理すぎでしたよね・・
最初は「あのリフト、そこまで高いかな?」と思ったけどいろんなアングルから「うん、そのまま飛び降りるのは無理な高さだわ」って結論に至りました。
飛び降りる選択にしても、可能な限り打撃を少なくするためにせめてお互いの衣類を結んだり、マフラーだったり衣類を結びつけて吊り下げる形で降りるとか、そういう考えにはならなかったのかなって。
「私だったらこう考える」とか「こうする!」てことめちゃ想像しました。
それに乗っているのはリフトだし、少しは揺れると思うんですね。なのでその揺れを利用してさ、もうちょっとふかふかそうな地面を狙って飛び降りるとか、そういうのもできたのでは・・って。
そんで私が思ったのは、開放骨折まではまぁわかる。わかっていうのは、そういうグロ見せ場シーンを持ってきたいのは理解した。
でもその後にオオカミきたのが意外でした。雪山ってオオカミってくるもんなんですかね。なんかそこら辺想像できなくて。
人って・・・オオカミにあんなに食われるものなんでしょうか。オオカミも人間を噛むことあるけど、あんなにむさぼり食うもんなんですかね。
そして、残されたパーカーとジョーとの会話。
リフトが止まってそこからどう生き抜くかってサバイバル要素もあるから、映す場所がありリフト上に限られるのはしょうがないことだけど、2人の会話が異様に長く感じました。
ま、まぁしょうがないよね・・と思いつつも長かった。
もうちょっと救出するためのアクティビティをして欲しかった。
そして、ついにジョーが動き出す瞬間ですよ。あれだけ時間が経って、腕だけでローブをつたっていけるあの体力と腕力が異次元すぎた。
体力すっごい消耗しているのに、あの腕力パワ〜は一体どこからくるのか・・・って思ってちょっと笑ってしまいました。
そんでまさかのオオカミたちに食われてしまう展開。
先程のダンの時のように、オオカミにあそこまで食べられてしまうもんなんですかね?まぁ私がオオカミのことを詳しく知らないからかもですが。
それにしてもジョーのあの無残な姿・・・でもオオカミの登場によって、私的には無理矢理グロい描写にするために、オオカミが利用された感が否めないというか。
だって別にオオカミに襲われる以外にも危機的状況で作り出せると思うんですよ、演出上で。
なんでオオカミなんだろう・・・ってオオカミがどうしても私は引っかかってしまいましたね。
ただ、深読みしすぎかもですが、こういう「なんでそんなことするん?私だったら〜」って思わせることが製作陣の狙いかも?なんて思ったりした。
めっちゃ考えましたもん「私だったこう脱出する」とかね。成功しそうだけどめっちゃいろんな方法考えた笑
「観る側にそう考えされる」これが狙いだったらちょっと制作陣を尊敬したくなるかも。見事その策にハマった私なので。
現実的にあり得そうなシチュエーションだからこそ”怖い”ってなる
ツッコミどころは多々あるけれど、それでも現実的なシチュエーションに変わりはなくて。
- スタッフの確認不足でリフトが停止されてしまう
- 凍傷
- 正常な判断力を失う
- リフト上での失禁
- 狼と遭遇(食われるんじゃなくて、単に遭遇するくらいはありえるかなって)
ここらへんは、現実正解でもあり得そうですよね〜
だから、想像できちゃうから怖いってなるんだと思います。
くどいようなんですが(笑)オオカミじゃなくてせめて熊だったらまだわかるかも。
レヴェナントみたくコテンパンにやられるの想像できるし、熊の方がグロい描写になるのでは?って。
ちょいグロな描写
フローズンって怖いとかグロいとか聞きますが、確かにグロい描写があります。
グロい描写は、まずダンがリフトから飛び降りて足が開放骨折、骨が飛び出て、血の匂いをかいできた狼たちの餌食になるシーン。
そして最後ジョーが見事リフトから脱出したのはいいものの結局狼に食べられて無残な姿でパーカーに発見されるシーン。
この2つですね。
ただし、グロい映画に慣れている人からしたら、そこまで刺激の強い映像ではないかもって思いました。
骨が飛び出るシーンは医療ドラマなどでもたまに見る程度ですし、最後のジョーの残骸は変わり果てた姿で、一瞬でしたし。
血飛沫やそういったシーンが苦手な人は、おそらく抵抗があると思います。
まぁこんな感じですかね〜
想像すると怖い、そしてちょいグロスリラー映画って感じでした。
個人的には評価の割には面白い方だと思いました。