賛否両論の映画「グレイテストショーマン」を観てきました。
結論から言うとまあ王道なサクセスストーリーではあったものの、ダンスと音楽の素晴らしにはただただ感動を覚えました。
主人公バーナムの人間性や最高までの過程、身体的な特徴を持っているが故に差別されきた人々の心情、そして人を感動させられるエンターテイメント、全ての要素が1つの映画にドラマチックに仕立てられていて、完成度は高いなって思いました。
ネタバレありで感想をお話ししたいと思います。
グレイテストショーマンの概要・あらすじ
概要
監督 | マイケル・グレイシー |
製作国 | アメリカ |
製作年 | 2017年 |
原題 | The Greatest Showman |
上映時間 | 105分 |
ジャンル | ドラマ、ミュージカル |
キャスト | ヒュー・ジャックマン、ザック・エフロン、ミシェル・ウィリアムズ、レベッカ・ファーガソン、ゼンデイヤ ほか |
あるすじ
19世紀のアメリカで「地上でもっとも偉大なショーマン」と呼ばれたの実在の興行師P・T・バーナムの人生を描いた物語。
主人公フィニアスは貧しい家に生まれ、幼なじみの令嬢チャリティと結婚し、裕福ではないものの幸せな家庭を築きました。
リストラをきっかけに様々な個性をもちながら影に埋もれてきた人々を集め、前代未聞なショーを作り上げ成功します。
しかし幸せな日々は長くは続かず、彼の進む先にはさまざまな波乱が待ち受けていたのでした。
予告動画はこちらをご覧ください↓
グレイテストショーマンを観たネタバレ感想
ここからはわたしがグレイテストショーマンを観て感じたことをお話ししますね。
展開は王道なサクセスストーリー
ストーリー展開は割とベタです。
最初は辛い人生→やがて順風満帆な人生→すべてが思い通りにいくまじHAPPY→挫折→もう無理かも→でもそこで大きな助け舟→HAPPY END
こんな感じですよね。結局最後はハッピーになるとするならば中盤でどんな挫折が待っているのか、それを期待して観ました。
夫婦の溝やキャスト同士のすれ違い、そしてバーナムのやらかし具合にイラっとしたものの綺麗に仕立て上げない人間らしさが出ていて良かったです。
金に目が眩んだことで大事なものを失うのもベタなパターンですが、まぁ人間そういうもんですよね。そうじゃない人の方が好みですが。
魅せるダンスと音楽
ミュージカル映画なのでここはめちゃくちゃ期待していました。
純粋に「あ〜綺麗」「選曲最高」「踊りたくなる」って何度思ったことか。
カメラワーク様様の迫力感があったし、映像と音楽がマッチしまくり。
クライマックスのサーカス団のダンスは怒りや悲しみが動きに乗っかっていてエネルギッシュで勢いがありましたね。
足で床を叩くダンスとか、あの重低音はたまりませんでしたし、人のダンスと音楽って時にめちゃくちゃ人を感動させられるから不思議。
まぁグレイテストショーマンは物語の沿ったダンスと選曲だからおそらく感情移入してたからだとは思いますけど。
それから社交ダンスまでいかなくとも、ペアダンス的なの習いたくなりました笑
ちなみにこのYoutube動画↓がバズってたけど、今でもたまに観たくなりますね。
差別的な描写とバーナムの人間性
グレイテストショーマンと検索すると、検索候補に差別という文字が一緒に表示されます。
たしかに舞台となるサーカスのメンバーは肌の色や体の大きさがバラバラ。身体的にも特徴がある。
前代未聞のまだ誰も見たことないようなショーを!という目的のために集めたメンバーで、彼らのにも光を浴びさせたいという目的があったのかもしれませんが結局は見せ物にしていた部分はあると思うんですよね。
そして歌姫ジェニーと出会ってサーカス団を放置。ちょっとかわいそう。
結局ジェニーに勘違いさせ、チャリティにも見放され、そして最後は蔑ろにしてしまったサーカス団に救われるという・・なんかバーナムってすごい不器用だとも思いましたね。
そんなバーナムの人間性に疑問を抱いた人は少なからずいたはず。
でも彼らの中には表舞台に出たい人や何か表現したい人もいたでしょうし、きっかけを与えたことは素晴らしいとも思います。
最後の最後に表示されたメッセージについて
これは人によりますが、私自身芸術に興味があるせいか最後に映し出されたメッセージ「芸術は人を幸せにすることだ」ってやつ。
結構ずっしりくる言葉だと思ったんですよね〜。
芸術って感性の世界だから提供側も受け取り方も正解な反応ってないのだけど、でも人を幸せにできるものであって欲しいとは思うんで。
それか良い意味で人の心を動かす的な。そう思うのは理想かな。
結局この映画が伝えたかったのはそこなわけねってやっとここで理解できたんですよね。
単なる主人公の波乱万丈なサクセスストーリーというイメージが強かったこの作品。
これが伝えたかったことだと思えば印象が違うなって思って。
まとめ
グレイテストショーマンは、結構ベタな展開で物語的にはワクワク感はありませんでしたが、音楽とダンスの完成度の高さ、そしてメッセージ性には心打たれました。
この映画そのものが芸術だったんだなって思いましたね。