映画「グリーンランド地球最後の2日間」を鑑賞しました。
これはね〜超ゴリゴリのヒューマンドラマですわ。
もちろん隕石落下という迫力シーンありますけど、メインは人間。
善と悪にフォーカスされた内容。
ゆえに、胸糞描写ありで、総合的にみて面白かったですね。
アクションや隕石のパニック目当てで見ると物足りないかもなのでそこは注意。
グリーンランドの概要とあらすじ
概要
監督 | リック・ローマン・ウォー |
製作国 | アメリカ |
製作年 | 2020年 |
英題 | Greenland |
上映時間 | 119分 |
ジャンル | パニック、ヒューマンドラマ |
キャスト | ジェラルド・バトラー、モリーナ・バッカリン、ロジャー・デイル・フロイド、スコット・グレン ほか |
あらすじ
ある日、地球に隕石が衝突。街は瞬く間にパニックに襲われ、次の隕石が落下するタイムリミットまで、国から選ばれた人々が施設へと向かっていた。選ばれたジョン(ジェラルド・バトラー)と、妻であるアリソン(モリーナ・バッカリン)と息子だったが、糖尿病を理由に受け入れを拒否され、家族は離れ離れになってしまう。アリソンのメモを頼りに、待ち合わせ場所であるアリソンの父親の家へと向かうが、途中、数々のハプニングに襲われてしまう。一家は生き残ることができるのか…。
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グリーンランド地球最後の2日間 のネタバレ感想
要点ごとに感想をお話しします。ネタバレ注意。
ガッツリ人間ドラマですわコレ
隕石が地球に落下と言う話から、全面的にパニック満載・映像の迫力がすごい映画かと思ったんですが、全然違いました。
冒頭でお話ししましたが、がっつり人間ドラマ、ヒューマンドラマって感じ。
とくに人間の善悪にフォーカスされていました。(この悪が酷いのよね…)
隕石落下や彗星落下などのパニックムービーを期待すると違うかもしれません。
なのでここを踏まえてみた方が良いのかなあと思いました。
私は正直びっくりしたんですが、パニック映画で人間にフォーカスした内容もなかなか良いなと。
なぜなら(このあと話しますが)なかなか胸くそな描写もあって、その後にやってくる人間の愛を表現したシーンとのコントラストがグっときたもんで。
生き残れる人間を選別
最初の落下が起こった直後、選ばれた人々に国からメッセージが届きます。
選ばれた人たちは裕福な家庭だったり、高度な技術を持った仕事人だったり、一般の庶民よりスキルもお金もランクが上の人たち。ゴリゴリの選別です。
優生思想にも絡んでくる内容といいますか。
人の命の大事さは平等だし、そんなの当たり前。(でもここれ命は大事だぞ!って声高々に言いたいわけじゃなくて)
だけれども実際ですよ、実際、あとわずかの時間で隕石が地球に落下、そして地球の多くの部分が破壊、生き残れるのはわずかな人類だけとなり、そして国が一定の人間を救えるのであれば、それは選別って考えに行きついてしまうのでは?と思ってしまった。
(批判覚悟で言いましたけど、実際そうなるのでは?)
悲しいですけどね、、、、でもちょっとここがすごくリアルだなぁと思いました。
劇場版 呪術廻戦 0 と優生思想。音楽も素敵だし、最高だった。ネタバレ感想です。
人間の善悪
物語の前半は、選別された人たち同士の争いが争いシーンが多く見ていてとても辛いものを感じました。
胸糞シーン多い。
せめて…..せめて……自分の子を施設へ連れてってと思うのは当然だし、怒り震えるのも当然。
納得いかないですし、感情むき出しになるのは仕方ないことだと思います。
冷静にいられないのが当たり前だと思います。
選ばれた方は選ばれた方で、もちろん生き残りたいけどとてつもなくジレンマや葛藤を抱えているのは言うまでもないです。
自分だけ生き残れてハッピーと思っている人がいる一方、そうじゃない人もめちゃくちゃ多くて生きてしまったのになんだか辛いその先の人生。
選ばれた人にだけ渡されるバンドを無理矢理奪ったり、子供を誘拐したり、行きたいがために人間としての愛を捨ててしまう描写が多かったですね。これが胸糞シーン。
もし自分がそういう状況に陥ったら、そんな野蛮な行動は絶対しないと心に誓って言えますが、でもこの映画を見ている全ての人がこんな状況に陥ったことないわけで。
理想論で言えば当然こんな争い事にはしたくないし関わりたくないですけど、でも実際自分がその状況に置かれたら、そして愛する子供がいたら、どうなんでしょうね。
私は偽善者がものすごく嫌いなので、「私だったらこんなことしない!絶対しない!」って声高々に言う人逆に疑います。お前…..実際そうなったら一番に野蛮なことしそうだな…と。
前半はこういった人間の悪の部分が度々現れましたが、後半はそれとは対照的に人間の愛を感じるシーンが続きましたね。
誘拐された我が子を一緒に探してくれるスタッフさんや、誘拐された我が子をケアしてくれた看護師さん、見ず知らずの自分を車に乗せてくれる人たち。
そして主人公ジョンが「助けて」と言う友人を振り払ってしまったことへの懺悔の気持ちで自ら人を助けるシーンもあったありましたね。
後半は愛についてのシーンが続き、やはり人間は愛だよねって感じさせるシーンが続き、前半の胸糞シーンで味わった感情がいくらか昇華されました。
あなたならどうする?妄想を刺激するわね
先ほどもちょっと話しましたが、やはりこういう地球滅亡型のパニック映画は、「自分だったらどうする」って想像を掻き立てられる。
正直、地球が壊滅状態になるぐらいだったら、別に逃げる必要なんてなくて、自分だけ生き残っててもしょうがないじゃないですか。
そしたら自分の好きなものを食べて、自分の好きなことを過ごしながら終えたいものです。
ただ、ある程度の人数が生き残れるのあれば、話は変わってきます。
人間の善悪をメインにした内容なので、私のように妄想する人にとっては最高の内容と思います。
まとめ
グリーンランドは、パニック映画と思いきや、がっつりゴリゴリの人間ドラマでした。
特に人間の善悪にフォーカスされた内容で、胸糞シーンもありました。
でもすごく「もし自分だったら…」と想像を掻き立てられましたし、個人的にはなかなか面白かったです。
ただ冒頭でも言ったように、パニックドンチャン騒ぎの迫力映画を期待してみると拍子抜けすると思うので、そこは注意。
個人的にはお勧めです。