これまでたくさんの感動映画を観てきたのですが、感動系ではなかなか泣けずにいました。
いわゆるお涙頂戴系が苦手で。
そんな私でも思わず涙が出てしまった映画たち。
嗚咽するほど泣くレベルの映画も紹介しますね。
思わず大号泣。感動系に強く、泣けない私も泣いてしまった映画
それでは作品ごとに概要、あらすじ、私の感想の順で紹介していきます。(ネタバレ最小限)
オンリー・ザ・ブレイブ(嗚咽級)
まずはこの映画。ほんと辛い。
監督 | ジョセフ・コシンスキー |
製作国 | アメリカ |
製作年 | 2017年 |
原題 | Only the Brave |
上映時間 | 134分 |
ジャンル | アクション、パニック、自然災害 |
キャスト | ジョシュ・ブローリン、マイルズ・テラー、ジェニファー・コネリー、ジェフ・ブリッジス、テイラー・キッチュ ほか |
あらすじ
堕落した生活をしていたブランダンは、別れた恋人の妊娠を機に更生を決意。森林消防団に入隊し仲間と共に過酷な訓練に励む。日々、山火事消化の活動をする彼らの元に、巨大山火事の一報が入る。
私の感想
これ、実話です。
超巨大の山火事に挑んだ20人の活動、そして人間模様を描いています。
最初は隊員たちの活動や家族、夫婦のシーンが多いから「おや?ヒューマンドラマ仕立て?」と思ったんですね。割と淡々と物語が進んでいく感じ。
でもこれが結末の内容に大きく影響を及ぼすんですよね。主要キャラ何人かに感情移入しちゃった流れで最後のあの光景よ。
言葉を失った。
無慈悲な火災だよ、自然には敵わないって言葉にすると簡単だけどさ、本当に直面すると敵わないんだろうな。日本てアメリカほど山火事ってなくて、風の影響で、あんなに早く火事が進むなんて知りませんでした。
そして最後の最後、エンドロールで喉の奥がめっちゃ痛くなりました。あの締め付けられるような感覚。
これ嗚咽するほど泣く人多いんじゃないかな。
実話は本当に辛いんよな。クライマックスで涙堪えられた人も、最後のエンドロールで嗚咽と共に溢れ出すと思う。
ちなみにローン・サバイバーも似たような感じで最後のエンドロールで涙腺やばかったです。
オーロラの彼方へ
概要
監督 | グレゴリー・ホブリット |
製作国 | アメリカ |
製作年 | 2000年 |
原題 | Frequency |
上映時間 | 117分 |
ジャンル | サスペンス、ドラマ |
キャスト | デニス・クエイド、ジム・カヴィーゼル、ショーン・ドイル、エリザベス・ミッチェル など |
あらすじ
1969年、ニューヨーク上空に珍しいオーロラが出現した日、消防士フランクは救助を終え、妻ジュリアと6歳の息子ジョンの待つ家へと戻ってきた。親子3人の生活は幸福な輝きで満たされていた。ちょうどその日のオーロラのように。だが、その2日後、フランクは殉職する。息子ジョンは深い哀しみに暮れる。それから30年。再びニューヨークにオーロラが出現した日、ジョンはふと父が愛用していた無線機を見つける。そしてそこから男の声が聞こえてくる……。まるでそれは父と話しているようだった。 出典:http://movies.yahoo.co.jp/
たまたま家で見つけた古い無線機を起動させたところ、30年前の父親とつながります。
息子ジョンは父の殉職の原因となった事故を食い止めようと父の協力を得て過去を、そして現在を操作するのですがその結果、様々な事件が巻き起こるように・・。
私の感想
これは主軸はタイムパラドックスなんですが、サスペンスとヒューマンドラマがガッツリ入った作品で最後はめちゃくちゃ感動します。
こういう作品って過去を変えても結局望む未来にはならなかったってパターンが多いんですがオーロラの彼方へは違います。
有名映画レビューサイトでも高評価で「構成が素晴らしい」「シナリオが凝っていて違和感がない」「SFかと思いきやサスペンス、そして感動シーンへのつなぎ方。これは脚本が上手い」等々、大絶賛されています。
最後の最後にとどめをさせるのでご期待あれ。
ONE PIECE THE MOVIE エピソードオブチョッパー+ 冬に咲く、奇跡の桜
概要
監督 | 志水淳児 |
製作国 | 日本 |
製作年 | 2008年 |
原作 | 尾田栄一郎(集英社 週刊『少年ジャンプ』連載) |
上映時間 | 113分 |
ジャンル | アニメ |
声優 | 田中真弓、中井和哉、岡村明美、山口勝平 ほか |
あらすじ
人気アニメ「ONE PIECE」のキャラクター、チョッパーがルフィの海賊団(麦わら海賊団)に加わる過程のエピソード。航海中にルフィの仲間、ナミが高熱で倒れ、医療で有名なドラム王国で医者を探すことに。ドクター”くれは”のもとに向かう途中、雪山で倒れたルフィたちを救ったトナカイのチョッパー。ルフィたちはチョッパーを仲間にしようとする。
私の感想
正直アニメで泣けるなんてこれっぽっちも思っていなかったので、「アニメって泣けるんだ・・・」と個人的に衝撃だった作品です。
泣けるシーンで「うぅ・・オエッッッッ。チョッパぁぁぁぁぁぁ泣 ゲホゲホグハァ ズビーーーーッ」と鼻水がエンドレスになる状況になりました。
なんともこう心臓を鷲掴みされるような心情にさせられるシーンと、キャラクターのなりふり構わず泣くあの姿につられてしまう自分もいました。(そういえば前にテレビの特集でワンピースは大人こそ泣く!とか言われていたな…)
悲しい・・というか切ないに近い感情です。
もともとアニメは観ないのですが、友人が「やべぇよこの映画。」
と何度もリピートしておしえてくれたので「そんなに面白いなら・・」と借りて観たのがきっかけです。
ワンピースになぜ大人がこんなにハマるのか初めて理解できました。
アニメ、すごい。
レ・ミゼラブル
概要
監督 | トム・フーパー |
製作国 | イギリス |
製作年 | 2012年 |
原作(作者) | レ・ミゼラブル(ヴィクトル・ユゴー) |
上映時間 | 158分 |
ジャンル | ミュージカル |
キャスト | ヒュー・ジャックマン、ラッセル・クロウ、アン・ハサウェイ、アマンダ・セイフライド、エディ・レッドメイン、ヘレナ・ボナム=カーター ほか |
あらすじ
ヴィクトル・ユゴーの小説をもとにしたミュージカルを映画化。舞台は19世紀のフランス。貧しさからパンを盗んだだけで19年間投獄されたジャン・バルジャンは看守のジャベールから仮釈放を言い渡される。そこから彼の波乱万丈の人生が始まる。
私の感想
有名なレ・ミゼラブル。これは大作で内容的にはとても重いです。人の人生、幸せ、それぞれの朽ち果てる姿、もう感情がゴッチャゴチャになって号泣って感じ。
これは歴史系が好きな私の個人的な趣味が影響しているのかなっとも思いましたがほぼほぼ全ての人が涙するのでは・・と思ってしまうほど。
ミュージカルタッチで描かれているのでセリフはほぼほぼ歌です。でもわかりやすい(翻訳してる人もすごいなって思いました)。
正直「いやー歌のセリフが多い映画で泣けるはずがないでしょ」と思っていたのですが、主人公の壮絶な過去から初め、学生デモで散っていた人々等、登場キャラの人生の濃さが半端ない。切ないし、めっちゃ考えさせられる。
しかもあの壮大感。セットにいくらかかっているの?あの水のシーンどうやって撮影しているの?と作品の世界観にあれよあれよと引き込まれてしまい、気づいた時には最後のクライマックスで号泣してしまいました。
あまりに感動してしまい(正直 “感動” で片付けたくないのですが)、私は当時劇場で2度も観ました。あの世界観にもう一度触れたくなったし少しでも理解を深めたいと思ってしまったのです。
さらに役者さんたちの演技がズバ抜けてすばらしい。歌も当然めちゃくちゃうまいし特にアン・ハサウェイのノーカットの歌のシーンはまじで鳥肌級。感情が乗った歌の素晴らしさたるや。
女優・・・としてのプロ演技、もう言葉を失いましたよまじで。
結末はハッピーエンドではないのですが、登場人物の”最後”に、涙が止まりませんでした。
可能ならまたどこかのタイミングで劇場で上映してほしい。
A.I.
概要
監督 | スティーヴン・スピルバーグ |
製作国 | アメリカ |
製作年 | 2001年 |
原題 | Artificial Intelligence |
上映時間 | 146分 |
ジャンル | SF |
キャスト | ハーレイ・ジョエル・オスメント、フランセス・オコナー、ジュード・ロウ など |
かなり昔の映画ですが、当時めちゃくちゃ泣けるとかで話題になった作品。
あらすじ
不治の病の一人息子がいる夫婦のもとに、愛情をインストール可能なロボット(デイヴィッド)がやってきます。
母親のモニカは抵抗を感じつつも次第に息子のように愛するようになり、母親への永遠の愛という感情をインストールします。
やがて息子の病が回復の兆しを見せ、夫婦はもとの生活を取り戻しましたが、デイヴィッドと息子のうまが合わず、次第に家庭全員がデイヴィッドを邪魔者扱いするように。
そしてついに、モニカは心を鬼にして森にデイヴィッドを捨ててしまいます。
デイヴィッドは「どうしたらママに愛してもらえのか」の答えを探し、旅に出ることを決意します。
私の感想
人間の行いがあまりにも残酷。エゴすぎる。
あくまでロボットはロボット、物としてか見られないのはわかるけど、だったら感情をダウンロードするなよと・・。
捨てるに至るまでにいろんなことがあったんですけど、それは本当の息子がしかけた嫌がらせとか、あとは事故などが原因でデイヴィッド自身が悪いわけではないんです。気の毒で仕方ない。そんな気分にさせられます。
その後のデイヴィッドが頑張る姿がさらにせつない。
ママに愛されるために本当の人間になりたい。ロボットであってもやはり子供の愛情をダウンロードされたらそら母親の愛情を求めるのは自然ですよね。
一家に将来のことまで考える余裕がなかったと言われたらそれまでだけど・・
旅にでたデイヴィッドの切なさ、というよりピュアさに注目してもらいたいんですよね。
大人の私は彼のピュアさに押しつぶされそうになって悲しくなっちゃって。
愛情以外の打算的な考えとかダウンロードされてないからそらピュアのままだけど、だからこそ彼の境遇がかわいそうで泣けてきてしまうのです。
最後の”ある存在”にも注目してもらいたい。
タイタニック
タイタニックかよ!とか思わないでください。笑
知らない世代もいるのかも?なんて思ったり。王道ですが、やはり泣けるのです。
概要
監督 | ジェームズ・キャメロン |
製作国 | アメリカ |
製作年 | 1997年 |
原題 | Titanic |
上映時間 | 189分 |
ジャンル | 歴史、パニック、恋愛 |
キャスト | レオナルド・ディカプリオ、ケイト・ウィンスレット、ビリー・ゼイン ほか |
あらすじ
物語は現代の軸からスタート。北大西洋の深海に沈むタイタニック号の引き上げ作業が行われ、船内の金庫から女性を描いた一枚の絵が発見される。その様子がテレビで放映され、事故の生存者の女性が孫娘とともに担当者のもとへ会いに来る。
そして彼女の口から、沈没した1912年、船上でのストーリー(青年との出会い、上流階級や下流階級の待遇の差、男女の地位 など)と、沈没事故について語られる。
私の感想
タイタニックも感動映画として有名ですね。全体的にはメロドラマな雰囲気はありつつも、船が沈没し、それに逃げ惑う人々、そしてそれぞれの”最後”も残酷に、切なく映し出していました。
恋愛映画の要素だけだったらこれほどまでに名作と呼ばれなかったはず。この時代ならではの階級という人間の愚かさ、男女の地位の差なども描かれていたのも大きかったのではと思います。
階級なんて今の時代ボッコボコに叩かれるけど、当時はそれが当たり前だった….なんとも悲しい歴史。同じ人間なのにね。
沈没するときに逃げまわり、そして我先に自分が!自分が!と行動する人間は愚かな行為と思われそうですが実際生きるか死ぬかってときに「どうぞお先に」精神でいられる人間の方が少ないと思います。
そういった人間の目を背けたくなる言動や考え方が露呈している作品ともいえると私は思いました。
最後のシーンは泣く以外に考えられないってくらいの見せ方。
はぁああああぁう〜泣泣 って毎回同じところで泣きます。
音楽もとても素晴らしいんですよ。タイタニックの音楽を製作したジェームズ・ホーナーはこの音楽でアカデミー最優秀作曲賞そして最優秀主題歌賞を受賞しました。
ちなみに小ネタを言うと、パーフェクトストーム(2000)のサントラも彼が担当しているのですがこの音楽も心に染みたわる感じ。
だし、ちょっとタイタニックに雰囲気が似ているのです。
パーフェクトストームを観る際にはぜひ音楽にも注目してみてくださいね。
余談:感動する映画で泣けない私について
ついでに私の感動映画の経験について。
私は泣ける映画の代表作「永遠の0」とか「世界の中心で愛を叫ぶ」とか、これまでたくさんの感動映画を観てきました。
でもどれもびっくりするくらい泣けないのです。
琴線に触れるものって人それぞれではありますし単純に物語が好きじゃなかったからってのもありえると思います。
それにテレビとかネットとかで「涙なしでは観られない」と宣伝されていたり、あるいは友人とかに「これめっちゃ泣けるよ!やばい!」とかおしえてもらうと
そこでなぜか冷めてしまうんです。そういう経験ありませんか?
それに加えて感動系って、なかにはお涙頂戴的に無理くり泣かせようと仕立てているシーンあるじゃないですか。ああいうの覚めてしまうんですよね。
そんな私が泣いた映画はこれだよって感じでお話しさせてもらったんですよね。
繰り返しますが、人が感動するポイントって人それぞれなんで必ずしも私のように感動系で泣かない人が私が今から紹介する映画で泣けるかどうかはわかりません m(_ _)m
まとめ
紹介した作品をまとめます。
- オンリーザブレイブ
- オーロラの彼方に
- ONE PIECE THE MOVIE エピソードオブチョッパー+ 冬に咲く、奇跡の桜
- レ・ミゼラブル
- タイタニック
※随時更新中です。
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