世代を超えて愛される犬夜叉。
私が人生で初めてコミックを全巻購入したのもこの犬夜叉。
アニメーションや画質は今と比べると劣るけど、ストーリーがとっても面白い。
妖怪と戦うシーンが多いですが、それと同じくらい人間関係のドロドロさや人の心の素晴らしさ、儚さ、そして残酷さを描いているんです。
たまに泣けるしね。
コミカルさとシリアスさのバランスもよく、観る側にしっかりと共感ポイントを与えてくれる。
犬夜叉を知らない世代、あるいはアニメが興味ない人にも観てもらいと思い、オタク級に書かせてもらいます。
犬夜叉について
https://www.ytv.co.jp/inuyasha/
概要
※犬夜叉と犬夜叉完結編の2つは話は繋がっています。声優も続投。
犬夜叉
- 原作/高橋留美子
- 監督/池田 成、青木 康直
- 放送時期/2000年10月〜2004年9月
犬夜叉 完結編
- 原作/高橋留美子
- 監督/青木 康直
- 放送時期/2009年10月〜2010年3月
大まかなあらすじ
(犬夜叉・犬夜叉完結篇とありますが、2つともつながっているので一括りにして説明します。)
中学3年生の日暮かごめは、ある日突然、謎の妖怪に襲われ境内の井戸からタイムスリップ。
行き着いた先は戦国時代。
そこで50年前、巫女の桔梗に封印された半妖の犬夜叉と出会う。
かごめの体内から突如出てきた「四魂の玉」には野望が叶う妖力があり、多くの妖怪から狙われていた。
しかし妖怪との戦いで四魂の玉は砕け散り、犬夜叉とかごめは、四魂の玉のかけらを集める旅に出ることに。最初は喧嘩ばかりだった2人も、共に旅を続けるうちに大切な仲間となっていく。
そして旅の途中で出会った子狐妖怪の七宝や、あらゆるものを吸い込む風穴を持つ法師の弥勒、妖怪退治屋の珊瑚が仲間に加わる。
犬夜叉と桔梗には残酷な過去があり、お互い惹かれあっていたにもかかわらず奈落の罠にかかり、犬夜叉は封印・桔梗はこの世を去ってしまっていた。
その桔梗がある日、鬼女裏陶によって蘇る。
奈落は四魂の玉のほとんどを集め、さらに妖力を増していく。
宿敵・奈落を倒すため、四魂の玉を集めるため、仲間と共に前途多難な旅を続けていく。
犬夜叉の声優陣について
有名な声優さんが出ているのも見どころ。
犬夜叉:山口勝平
主な出演作
- らんま1/2 / 早乙女乱馬(男)
- 名探偵コナン / 工藤新一&怪盗キッド
- ONE PIECE / ウソップ
- 境界のRINNE / 六道鯖人
かごめ:ゆきのさつき
主な出演作
- 名探偵コナン / 大岡紅葉
- 銀魂 / 志村妙
桔梗:日髙のり子
主な出演作
- となりのトトロ / 草壁サツキ
- 名探偵コナン / 世良真純
- らんま1/2 / 天道あかね
- タッチ / 浅倉南
- 呪術廻戦 / 九十九由基
奈落:森川智之
主な出演作
- 金田一少年の事件簿 / 明智健悟
- クレヨンしんちゃん / 野原ひろし
- 鬼滅の刃 / 産屋敷耀哉
- 名探偵コナン / 羽田秀吉
その他キャラ
- 珊瑚:桑島法子
- 弥勒:辻谷耕史
- 七宝:渡辺久美子
- 殺生丸:成田剣
- りん:能登麻美子
- 琥珀:矢島晶子
- 邪見:チョー
犬夜叉が面白い理由を個人的な視点で解説
※個人的な視点ですので悪しからず。
ただの妖怪退治の旅話ではなく、各キャラの人間模様が面白い
犬夜叉の話の主軸は災いのもとである四魂の玉のかけらを集め、そして奈落を倒すための旅の途中、妖怪を退治していくことです。
その過程で、主要キャラ同士の人間模様が濃くて面白いのです。
かごめと犬夜叉、桔梗と犬夜叉、桔梗と奈落、珊瑚と弥勒、珊瑚と琥珀、殺生丸とりん、、、それぞれの関係性が各物語で描かれているし、人間味があるんですよね。
かごめと犬夜叉の間には、桔梗を忘れらない犬夜叉の葛藤、単純に高校生みたいな甘酸っぱいシチュエーション、桔梗と犬夜叉との間には恨みや憎しみに塗れた愛情。
珊瑚と琥珀の間には裏切りや家族の絆、深い愛情。
こんな感じで、言い出したらきりがないほどいろんな感情が渦巻く人間模様に、共感と深みを感じずにはいられないんですよね・・。
これが大人になって余計心に染みるというか。(全ての話がこういう感じではなく、コミカルな内容で終わるエピソードもありますけどね。)
特に奈落なんて人間の闇がめちゃくちゃ溢れてて、人間だからこそ感じる憎悪に共感せざるを得ないというか(共感したくないけど、奈落の気持ちがわからないわけではない)。
子供の時は、犬夜叉見ても単純に「妖怪退治すごーい」程度にしか思っていませんでしたが、今だと違う目線で見ちゃう。
だから世代を超えても愛されるんですよね。
ただ敵を倒すというの単純ストーリーだけだったら、ここまで支持されていないと思うんですよね。
ラスボス奈落が最強に強くひどいドロドロ性格
奈落が最強にドロドロで闇の塊みたいな悪役なんですが、これが面白い要因の1つなんですよね。
パワーが強い、だけじゃないんです。憎悪がすごいんです。
しかも元は人間だったから、人間特有の心から生まれる憎悪が生々しいんですよね。
どうしたら人は傷つくのか、どうしたら人の心は崩壊するのか、とか知り尽くしているわけです。
そして一番苦しむ方法で相手を打ちのめす。これあ人間だからこそわかるやり方なんですよね。
同じ人間として「うわー・・・」って思ってしまうシーンが多々ありました。
様々な恋愛模様
先ほどもちょろっとお話ししましたが、主に下記のキャラ同士で恋愛要素が描かれています
- 犬夜叉とかごめ
- 弥勒と珊瑚
- 犬夜叉と桔梗
特にウェイトの強い犬夜叉・かごめ・桔梗の三角関係に苛立ちを覚える人多いでしょうね。
桔梗は今世にいないのに(魂はいるけど)犬夜叉との絆が深すぎて切っても切れないものがある。でもかごめのことも好き。
「どっちか選べよ!」と言いたくなるシーンがめちゃくちゃ多いですが、これもまた人間らしくていいですよね(犬夜叉は半妖だけど)
三角関係といえば、鋼牙・かごめ・犬夜叉もありますが、こっちは結構コミカルに描かれているから、重いシーンが続く時には良いクッション材になっています。
恋愛ではないですが、殺生丸とりんの絆(のちに続編で夜叉姫で夫婦関係になってましたけど)、桔梗と鬼蜘蛛の関係も面白いんです。
殺生丸とりんに関してはアニメの中では年の差がすごいし恋人関係はあり得ない様子でしたが、ファンの中では「結ばれて欲しい」と思った人も多かったです。
でもそれだとロリコン・・・w
個人的には弥勒と珊瑚の恋愛を描いたエピソードがめっちゃ好きでしたね。
不良法師ですが根は誠実なところ、心がとっても優しいけど負けん気が強い珊瑚、お似合いすぎました。
魂にまつわる用語が多出
まず四魂の玉がそもそも魂の集合体的なものですからね、魂とかスピリチュアル的な用語が多出します。
時代柄、法師・僧侶・寺などもちょくちょく出てきますしね。
私たちは、魂そのものは決して目で見ることはできないけれども、でも漠然と魂はあるという認識が私たち日本人には定着していると思うんですよね。
からこそ、親近感がある感じします。
天使とかソウルとか次元とかってなるとザ!スピリチュアル感が出てしまいますけど、魂とか神様とか輪廻転生は信じている方多いと思うんです。
だから魂ってキーワードにも抵抗感なく受け入れることができるし、四魂の玉はアニメの世界のものと捉えても魂については信じているから共感できる人も多いだろうなって。持論ですが。
豪華声優陣が出演しているということ
声優陣についてもチラっと紹介しましたが、結構豪華なメンツだと思いませんか?
私はそこまで声優の方々について詳しくはないですが、それでも結構有名どころの声優さんばかりだなぁと思いました。
「この声あの人がやっていたんだー!」と懐かしい声も多そうです。
山口勝平さんが犬夜叉役で本当に良かった・・・と思っています笑
かなりのハマり役。
犬夜叉の続編。夜叉姫について
犬夜叉が終了して10年以上が経ち、突如、犬夜叉の続編「半妖の夜叉姫」がアニメ放送されると発表されかなり話題騒然となりました。
私もびっくりしたし、若干不安な気持ちにもなりましたがそれよりも期待感の方が大きかったです。
なぜなら犬夜叉とかごめの娘、殺生丸と隣の娘たちが登場するということになったので。
犬夜叉完結編の後にどういった話の流れになるのか、かごめが戦国時代に移ってどのように過ごしてきたのかにも触れると思ったし、正直めちゃくちゃ期待しました。
ですが、正座待機で待ち望んでいた夜叉姫は、想像とは違う内容でした。
私だけじゃなく、Twitterなどでも「面白くない」という感想が多く見受けられ、私のようにめちゃくちゃ期待したが故の結果とも言えるのかもしれません。
半妖の夜叉姫を観たおかげで、奈落というめちゃめちゃ邪悪な悪の存在って大事なんだなー・・・と痛感もしました。
夜叉姫はアニメの2期目に突入しているので、一部の人たちからはそれなりに指示はされているんだと思います。
ただ、犬夜叉を大好きだった人たちからは、ため息が出るようなコメントばかりで、正直私も面白いかと聞かれたら微妙と答えるしかなくて。
それほど、犬夜叉は完璧だったんです。
正直、アニメーション等の技術面では昔のアニメならではって感じで迫力も薄いですが。
まとめ
犬夜叉について長年ファンである私視点で面白いポイントをまとめてお話しさせていただきました。
今でも定期的に配信サイトで観ていてつくづく面白いなぁと思っています。
今の若い世代の人たちにも、犬夜叉の魅力を知ってもらえたら嬉しいですね。