伊藤潤二アニメが不気味で面白い。
伊藤潤二アニメ「コレクション」と「マニアック」が面白い
これまで伊藤潤二氏のアニメ2作品を観てきました。
「コレクション」と「マニアック」です。
それぞれの概要と感想を述べつつ、なんで面白いのか?私がハマったポイントをまとめました。
コレクションについて
本作はホラー漫画家である伊藤潤二の『伊藤潤二傑作集』および『魔の断片』に収録されているホラー漫画を原作としたオムニバス形式のアニメである
https://ja.wikipedia.org/
マニアックについて
日本のホラー漫画界を牽引してきた鬼才・伊藤潤二。その独創的な世界観と、圧倒的な画力で描かれる魅力的なキャラクターが創り出す”恐怖の傑作“から、選りすぐりの20タイトルをアニメ化。「富江」や「双一」「首吊り気球」などの人気タイトルがラインナップされ、伊藤潤二のマニアックな魅力にどっぷりと浸れる意欲作となっている。2023年にNetflixにて世界独占配信が決定。
https://ji-anime.com/
ネットフリックス限定?わたしはネトフリで鑑賞しました。
伊藤潤二アニメの感想
(あ、最初に言っておくと、元々ファンとかじゃなくて、配信サイトでたまたま知ったので、詳しいことはわかりません)
コレクションもマニアックも共通する要素がいっぱいで、どちらも雰囲気は一緒だな〜と私は思いました。
しかも伊藤潤二アニメでは有名なキャラ富江、双一キャラが「コレクション」にも「マニアック」にも出てくる。
2つのアニメとも、1放送につき2話くらいあって、どれも完結型。
だからどの話から観ても楽しめるなと思いました。
同じキャラは出てくるけど、話は繋がっていないって感じ?
んで、どちらも不気味で怖い。
怖い・・んだけど、オバケが出るようなホラーじゃなくて(オバケっぽいのも出るけど)人間がおかしくなるような描写が多いと感じました。
人間が精神的におかしくなっちゃうさまと、非現実的な生命体が絡み合っているというか。
単純にこの世のものでない幽霊や妖怪のような存在が人間を脅かすってだけなら不気味には感じません。
元々人間だった人たちが、非現実的におかしく崩壊していくから、そこに不気味さを感じるんだと思うんです。
笑いながら残虐行為をしちゃう人間とか、平然とおかしな行為をしちゃう、とか。
例えば、これはマニアックのとあるストーリーなんですが、我が子の皮膚を剥がしまくる母親がいるんですよ。そんで自分の顔も自分で剥ぐわけ。
最終的にその我が子は体は骨と皮だけになって顔だけ赤ちゃんみたいで気持ち悪い。母親も無惨な姿になる。頭がおかしくなっちゃって。
すっごい不気味ですよね。
ストーリーにもよりますが、一部グロい描写も含まれます。あと、首吊り気球?なんて悍ましい映像もあってかなり強烈です。
アニメーションなのがせめてもの救いって感じです。
これがもし映像だったらトラウマ級ですよね。
同じ原作者ですし、マニアックが好きな人は当然コレクションも好きだろうし、逆も然りって感じに思いました。
声優陣が超豪華
声優さんが好きな人はめちゃくちゃテンションUPなキャスティング
コレクションに関しては、一部ですが下記の面々。
三ツ矢雄二、小山茉美、緑川光、下野紘、梶裕貴、木村良平、島﨑信長、浪川大輔、平川大輔、細谷佳正 などなど。
超豪華。
わたしでも「あれ・・この声」と気付いたので、声優に詳しい人だったらすぐに気付くと思います。
コレクションとマニアックどっちが怖い?不気味?私の感想
結論から言うと、私はマニアックの方が不気味度が強いように感じました。
怖いかっていうと、前述したとおり日本のホラー映画みたいに身の毛もよだつような怖さはなくて、それよりもただただ不気味、気持ち悪いってのが強い。
あとは残酷さとか。
トータルで「うわぁ・・・」と言葉を失うのは私はマニアックの方でした。
余談。コレクションとマニアック、おすすめ回
余談ですが、私的に面白かった回をそれぞれ選んでみました。
※ネタバレご注意ください。
コレクション「ファションモデル」
映画?のキャスト募集でやってきた女性、渕さんの物語。
この回で初めて知りました。この女性。渕さんというのですね。
渕さんの容姿が超不気味すぎて印象的でした。歯の数からして人間ではない感じ。
行動も気持ち悪いので画面に釘付けとなってしまいました。
ただただ渕さんの気持ち悪さが前面に出ている回かなと思いますが、面白かったです。強烈で。
コレクション「緩やかな別れ」
これどんでん返しな展開が待っていたから面白かった。
なんだかほっこり回のようにも思えました。
とある女性が嫁ぎ先であるトクラ家で、幽霊のような老人たちの姿を目撃するんですね。
夫に聞くとそれは幽霊とは違って、残像とのこと。これが時間が経つにつれに徐々に姿が消えていくそう。
なので、故人との緩やかな別れができるそうで。(普通に怖い)
その生活に慣れ、8年経ったころ、夫の浮気現場を目撃。問い詰めた際に自分がもう死んで言ると告げられ、自分も残像となっていたっていうオチ。
このまさかのどんでん返し、作り込んでいる感じもするし、ストーリー自体が面白かったです。
マニアック「アイスクリーム」
近所に毎週やってくるアイスクリームをくれるバスがあってですね、子供たちが喜ぶんです。甘くておいしいアイスクリーム。お兄さんも優しそう。
毎週アイスクリームをくれて、ファンシーなバスに乗せてくれる。
でも子供しかバスには入れなくて、中では狂ったように子供たちがアイスを貪っていた。
ある日、園原さんが自宅に帰ると、部屋で息子たちがアイスとなっていて共食いしていた・・・って話。
アイスクリームのバスとお兄さん、まるで死神のような存在でしたね。
マニアック「恐怖の重層」
容姿端麗の妹、麗実を事故で負傷させてしまった成美。
そんな妹を溺愛していた母。
美しい妹に戻すために妹の顔の皮膚を剥がす母、そして自分も皮膚を剥がすことで若返り、もう一度美しい麗実を産もうと気が狂う母。
での結果、みるも無残な麗実と母が残ってしまったっ・・・っていうオチ。
母親の狂い具合が異常で不気味で面白かったです。
麗実が可哀想・・・救われない鬱エンドでした。
んで、伊藤潤二作品としてはお馴染み?の双一と富江の話は、人気のようですが私はさほど・・・って感じなんですよね。
そんな感じで感想を終わります。
余談ですが、そういえば昔こういう不気味な漫画ってよくあったな〜
エコエコアザラクとか、いぬきかなこさん?とか、ああいうジャンルを思い出しました。絵がとにかく怖いんですよね。
不気味な映画が好きな人におすすめ
アニメではないのですが、下記洋画が不気味だったので併せて紹介。