24みたいな海外ドラマ「ジャック・ライアン 」が面白いです。
アマゾンオリジナルドラマで、お金のかけっぷりがエグイ!
CIA分析官 ジャック・ライアン シーズン1の簡単な概要とあらすじ
- 原作:トム・クランシー
- 話数:全8話
- キャスト:ジョン・クラシンスキー、ウェンデル・ピアース、アビー・コーニッシュ、ジョン・フージーナックカー ほか
CIA分析官 ジャック・ライアン シーズン1の感想
ネタバレご注意を!
24ほどドンチャンはやらないけれど
主人公は分析官だけあって、分析していくサマはしっかり描かれているけれど、24ほど壮大なバトルがあるわけではありません。
爆発シーンとか戦うシーンはそこまで多くない印象です。
主人公が割と真面目で誠実キャラなので、24でいうジャック・バウアーのような一線を超えた行動しないので安心感がある。逆に物足りなさを感じる人もいるかも。
どっちかというと上司のグリーアの方がここぞって時に一線超えた行動をするのが対照的でしたね。
CIAの分析官という立場なので、最初はデスクワークで作業するシーンが多かったです。このままデスクワークが多いのかと思ったら、ライアンも現地で尋問したりスレイマンの奥さんたちを保護するために現地に向かう・・・分析官なのに結構アクティブ〜!と少しだけツッコミは抱きました。
個人的に、このドラマは24 TWENTY FOURが好きならハマるドラマだと私は思ったので、ちょいちょい比較として24を出していきます。予めご了承ください。
ライアンだけでなく、スレイマンの家族や周りの人物にもフォーカス
そう。ライアンの活躍だけでなく、そしてテロリスト(スレイマン)の暴挙だけでなく、それらを取り巻く人間模様にフォーカスしているのも面白かった。
個人的にはテロリストであるスレイマンの奥さんハンニの行動が見所に感じました。すごく丁寧に描かれていましたよね。
奥さんはスレイマンと同じ気持ちではなく、子供のことを一番に考え夫の元を離れた勇気ある行動、そして逃亡劇ならではのハラハラ感、また難民キャンプでの逃亡の困難さ。トイレのシーンは強烈だったけど。
辛い描写ではあったけれども、最終的にライアンに保護されたのはとてつもなく安堵の気持ちに陥りました。よ・・よかったねぇー・・って。
そうそう、ここで上司のグリーアが躊躇なく銃使ってて「上司・・やる時はやるじゃん」って驚き。
そして息子について。短期間ではあったけれど、息子が夫の元にいて考えや思想が染まらなくて良かった〜。父親の計画を近くで見ていたわけだから教育上よくないでしょうと。
母の愛がしっかりと息子に届いていたからこそ、父の「妻と娘たちは罰を受けなくてはいけない」って言葉にも息子は納得がいかなかったんですよね。あのシーンはよかった。
母からの強い愛情は何にも負けなかった。母親の愛は強し。
で、彼にも息子がいて、おそらくその息子は彼に似ていく流れなんですよ。それを思い出した・・。
続きが気になって仕方ない展開うまい〜
24のように内部に実はスパイがいた!あるいは裏切り者がいた!といった展開は無いものの、次の話が気になるような終わり方。
テロリストたちの本当の目的は?ってのが次第に判明していく構成がすごく面白かったです。無理やりっぽさや都合よすぎな展開、そんなななかった気がする。
要所要所で過去に計画の一部を準備してたシーンを映し出してて(たいていやばそうなことしてる)後付け感もなく、しっかりと最初から伏線を置いてた。
そして最後のバー(ダイニングレストラン?)の爆破。あの爆発でわざ患者を増やし、救急隊として病院に紛れ込み、そこに居た大統領の暗殺という流れ。
ドッチャンガッチャン映像で迫力を見せつけるだけじゃなく、ジャックの分析(という説明)を交えてしっかりと計画を練っている様子が理解できるのもよかった。
「あれ?まさかそういうこと・・?」って感じで次の話へ〜って流れ。
そして規模感よね。
お金のかけっぷりが本当にエグい。映画をまるまる1本見ているかのような壮大間。なんたって国をまたぎますしね。比べちゃいけないけど日本のドラマと桁違いの迫力。
スレイマンの過去の辛い経験と犯行動機
ドラマの冒頭で、スレイマンとその弟の幼少期の映像が出ました。空爆でやられて傷がリアルで痛々しかった。
そこから兄弟間の強い絆、そしてアメリカに対する強い恨みが誕生していたいたんですよね。
さらに、フランスのパリでも理不尽な人種差別により採用されず、さらには弟の身代わりとなって逮捕され、そこでもまた兄弟の絆が強くなったんですよね。そしてパリにも強い恨みがあったことが伺えます。
パリで逮捕されたのは弟が拳銃を見つかりそうになったわけで、彼らにも落ち度はありましたが、最初の空爆だったり採用のシーンだったりは完全に理不尽。
そういった経験が度重なれば、そら恨みとなり復讐という原動力となってしまうもんですよね。
そして人の絆の強弱って辛く悲しい経験を共に味わうことでどんどん強くなっていくものですよね。良い悪いは置いといて。
こんなに弟のことを思っている兄ですから、弟も当然自分を身を粉にして犠牲になってでも兄を救おうと思うのもわかりますよね。彼らの過去を考えると。
誰にも介入できない深い闇が彼らには絆として出来上がっていたのだと思います。
私のお気に入りシーン
ちょっとここでお気に入りシーンを紹介させてください。
まず、スレイマンとゲームでチャットするシーン。
全話の中で1番のお気に入りのシーンで、私はハラハラしましたね。ジャックは亡くなった弟を装って、スレイマンとゲーム上でチャットするんだけど、最初こそ信じていたスレイマンも、仲間の忠告により罠かと思う。
そしてあえて建物名の色を聞いたりするんですよね。それで1問目は正解したけど、兄弟だけが知っている愛言葉を言われちゃったあのシーン。
それは分析官のジャックであっても答えられるはずがありません。この緊迫したシーンは何回見てもハラハラさせられます。からの「奥さんがいないの分かっているぜ」なセリフとスレイマンが電源切っちゃうのも良かった。
これぞ分析官の腕の見せ所って感じでグっときたw
次にお気に入りのシーンは、夜中に緊急召集がかかり、CIAの幹部たちが大統領とテレビ電話をする場面。
みんな夜中だから私服なんですよ。それが個人的にほっこりしました。(そこかよ)
彼らも皆、普通の人間・・一般人なんだということが垣間見れるというか。ま、ドラマなんですけどこういうのいいなぁと思ってて。
ここから余談です。
ちょっと話がズレますが、私服ってその人の性格や傾向が見れるじゃないですか。普段はビシイイイ!!っとスーツでキメている人も、すごいダサいTシャツやセーターを着てたりするじゃないですか。
そんな感じで腹に私結構注目しちゃうんですよね
さらに余談なんですけど、私の大好きなネトフリドラマ「ペーパーハウス」ってのがありましてね、強盗団の話で、ボス的な存在キャラの教授ってのがいるんですよ。
頭が良くチームのリーダーとしてグイグイ引っ張っているのに、寝るときはパジャマを着るという可愛いさ。
それから私の大好きなサスペンス映画プリズナーズではロキ刑事ってキャラがいましてね。
怒らせると怖い冷静なキャラなんですけど、ワイシャツのボタンの1番上はしっかり止まる可愛さ。私、そういう服の部分見ちゃうんですよね〜笑
すみません、だいぶ余談でした。
恋人に正体がバレる
いやーーーあのシーンも良かった。ジャックのめちゃくちゃ気まずそうな顔。演技うまくない?
ジャックはキャシーに隠し事はしてないって言っちゃったから、キャシーが怒るのは仕方ないかなぁと思いました。
それに、ここのシーンに関してはちょっと考察したいんだけど(笑)キャシーが起こったのは嘘をつかれたからってだけじゃないと思ったんですよ。
キャシーって、自分が恋をしたら “振り回される” ということを自覚していたんですよね。振り回される=盲目になってしまう自分を自覚しているということ。
だから前もって「自分の仕事が好きだから振り回されたくない、軽い関係がいい」ってジャックに伝えていた。
恋で自分が揺らされてしまう、自分の性格がわかっていたからこそ振り回されたくないとジャックに求めていたんですよね。
でも結果としてもうすでに振り回されていて、あのシーンで、ジャックに怒りをぶつけたのも、もうすでに振り回されていたって事なんですよね。
それが垣間見れるシーンで個人的に刺さりましたよ・・!!恋ってそういうもんだよねーーーーーーーー!!!って深く頷いてしまった私。
そんなキャシー、意外に早く気持ちを入れ替えジャックの元へ戻りました。案外早い展開でしたね。
ジャックって分析官て職業柄なのか相手の心を読み取るのがうまいのかもしれません。キャシーに誠心誠意謝りそして「君は僕のことが好きだ」って自信に満ちたあの会話は引き込まれるものがあったw
実際、ジャックはめちゃくちゃイケメンてわけではないけれど、女性からしたらヘリコプターで迎えに来られるほど重要人物で過去には闇を抱えてそうな雰囲気、誠実で真面目、そして自分への愛情を感じるそんな彼にあんなこと言われたらさあ!
そら、気持ちがすぐに戻るのも当然の流れなのかもしれません。
って感じで個人的にこのシーンも痺れたわ〜
ちなみにキャシー役のアビーコーニッシュめっちゃ可愛いーーくて。個人的に好き。笑った顔がとてつもなく可愛いんです。特にほっぺのところとか。
ジオストームでも主人公の彼女役として出てて、かっこいいのです。
ちょっと微妙かなと思ったところ
無実の人を空爆で殺してしまったと自責の念を抱えてたあのパイロット。
現地(イエメンかなぁ?)に行って、自分が空爆してしまった相手の父親にお金を渡し謝罪しましたね。
言語が通じてなく、ジェスチャーで伝えようとしてたけど、あれでお父さんわかったんだろうか。そこだけ疑問が残りました。映像からは “分かった風に捉えて2 と言わんばかりのシーンでしたけど。
そこからジャック達を救うとか助太刀に入るとか、ジャックサイドと絡みが起こるのかなと思いましたが特にありませんでした。
そう考えると変態プレイ好きなあの夫婦との絡みはなんだったのか・・自暴自棄さを表現したかったのかなぁ。
でもさ、また話がズレるけど空爆を担当するパイロットの心の闇というか、自責の念はすごい伝わりましたよね。命令とは言え、人を殺害するわけだもの。自分が実行犯となるわけだもの。精神的に影響があるのは言うまでもなく、ですもんね。
ということで、余談が多かったですがこれでジャックライアンのネタバレ感想終わります。
ドラマなのにこのスケール感、面白かったです。