ジョーカー(2019)のネタバレ感想|彼を世界を通してこの狂った世の中を再認識してしまった

ジョーカー(2019)サスペンス・ミステリー
(C)2019 Warner Bros. Ent. All Rights Reserved TM & (C) DC Comics

ホアキン・フェニックス主演の「ジョーカー」を感想。

世間ではまぁあああ賛否両論な意見が飛び交っていましてね。

「ジョーカー最高!」という意見があれば「あれは子供に見せたくない」という意見もあって、映画界を話題総なめにしていました。

そんな私も思うことが色々あって….

「こういう考えもあるのね」的な感じで読んでもらえたら嬉しいです。

※ネタバレあります。

ジョーカーの概要・あらすじ


ジョーカー(字幕版)

概要

監督トッド・フィリップス
制作国アメリカ
制作年2019年
原題Joker
上映時間122分
ジャンルクライム、スリラー
キャストホアキン・フェニックス/ ロバート・デ・ニーロ/ザジー・ビーツ   ほか

あらすじ

笑顔で人々を楽しませなさいという母の言葉を胸に派遣でピエロを仕事にしていたアーサー。コメディアンを夢見ていたが、弱った母を看病し、カウンセラーのもとに通い、仕事はクビの危機、自身も持病のせいで社会にうまく溶け込めず、息苦しい世の中を生きていた。
そして、あることがきっかけでテレビショーに出演することが決まったアーサーだがその生放送中に….
ざっくりと言うと、社会から見放されてしまったアーサーが悪のカリスマに変化していってしまうストーリーです。

予告動画からなんかもう悪感が滲み出ていますよね・・笑

ジョーカー (2019) を観た私の感想

ちょっと偏った意見かもしれませんが私なりに感じたことを素直にお話ししたいと思います。

難しいことは話してません(ていうかそいう文書けない;)あくまで私が感じた捉え方。

悪のカリスマと化したアーサーに共感はできるのか?

ジョーカーが話題になって「彼に共感できるか否か」ってのが議論の対象になっていたんですよね。

全体的に通して思ったのですが、気持ーーーちほんの少し共感できるかな程度でTwitterで見た「アーサーの気持ちがすごくよくわかる」ほどではなかったです。

アーサーは幼少期に過酷な家庭環境で育っていて、それがきっかけで脳への障害、そして十分に愛されなかったが故に歪んだ人間に育ってしまったわけで。

彼のような人生を歩んでいなくても、家庭環境がひどかったと聞くだけで多少は同情心というか寄り添う気持ちは芽生えるけれど、「わかる」とまでは到達しないんですよね。

私が少し共感できたというのは、私自身が彼のような壮絶な経験をしたから「わかる」のではなく、(ここでは私の過去は省きますが)人間として愛情を受けたい時期に受けないと、後々にちょっと苦労する部分はわかる気がしているから。

そこが共感っていう感覚に繋がったんだと思っていて。

そう考えると鑑賞者はいったいどの部分に共感したんでしょうか。彼と重なる部分があるから?だとしたら相当病んでいる人が多いってことになるのでは。

ジョーカーがこれだけヒットして「模倣犯的なのが出ると困る」とか「子供には見せられない」とか社会への影響を懸念する人がいましたが、私としてはあの映画に共感する人がここまで多いのか、っていうのにちょっと驚いた感じなんです。

音楽も素晴らしいので注目してほしい


重っ・・・って感じる音楽が終始流れていましてね。

音楽の選曲というか使い方が素晴らしんです。重くて心が沈んでいきそう、独特な旋律に感動してしまった。

この音楽があるかないかでだいぶ印象が違ってくると思うくらいに、大きな役割をはたしていました。

そもそも。あれは社会の責任なのか?

ジョーカーって社会から見放されどん底に突き落とされ、そして悪と化したみたいな感じしますが(私はそうみていました)

確かに「社会って冷たいな」と思いたくもなる描写でしたけど、一番は社会が原因ではないと思うんです。

アーサーがあんなにも生きにくくなってしまった1番の原因は幼少期にあります。あの時それ相応の愛情を受けていればあんな姿にはならなかったし普通に働けたはず。

映画では社会の冷酷さが際立っていましたが、あれを見て「社会が悪い」とか「俺たちも黙っちゃいない!」とか誰かのスイッチが押されたらちょっと怖いなとは思いました。

大人になっておかしな思想に触れてとんでもないことをしでかすってパターンもあるので一概にこう!とは言い切れませんが、少なからずジョーカーにおいては幼少期の影響が全てを支配しているように見えて仕方なかったです。

とはいえ、社会がそんなに冷たくない、とまでは言いません。庶民が生きにくい政策だってあるしそもそものシステムのおかしさだってあります。従っているだけで、見てみぬふりをしているだけで明らかに不公平なもの多いですよね。正直狂っていると思います。

そういった冷酷な社会制度とアーサーの生い立ちがリンクしてしまった結果があの姿、と思えば私は納得できました。

「子供にジョーカーを観せたくない」という大人の意見について

悪は悪なんだけど、あれを子供に観せて何か影響があるか問われたら個人的には「さほど・・」と思います。

なぜならその子供がジョーカーの悪のカリスマまでのストーリーを観ても共感はしないと思うからです。

それで影響を受けてしまうような子供だったらそれは映画ではなく別の問題と思うんですよね…。

ただし、成人した大人でジョーカーに近い環境に身を置いている人(たとえば社会のシステムに反感をいただいていたり家庭環境が悲惨だったり)だったらもしかしたら何か影響を受けてしまう可能性もゼロではないと思いました。

ジョーカー自体が悪な訳ではない

この作品はジョーカーが悪のカリスマになっていく様子をメインとしていますが(もっと奥深いメッセージ性はあると思います)

ジョーカー自体が悪!っていう感じには思えませんでした。たぶんこう思う感情が一種の”共感”に近い感情なのかもしれません。

社会には理不尽や不公正、裕福な人が優先されるなどやるせない気持ちになる制度や風潮があるものです。

その影響を真っ向から被ってしまったアーサー。あるいはもともとそうなりたいと思っていたのか。

だからアーサーが悪になってしまったのはしょうがない、とはなりませんが、社会のこういうダークな部分を潰したい・・そんな印象も少しもちました。

アーサーがやっていることは正しいわけではないかもしれない。

でもアーサーが不服に思っている対象は社会の悪のようなもの。

悪のカリスマなアーサーになってしまいましたが、みんな嫌だけど従わないと生きていけないそんな社会、でも辛いし反撃したい気持ちもある、そんな気持ちをアーサーが代弁している・・と考えるならば、アーサー自体が悪!とは思えないのです。

第一、過酷な幼少期を過ごしているからあれは家族の責任も大きいですからね。

アーサーは障害があるが本当は善人のはず、と思いたい

先ほどの”アーサーアーサー自体が悪とは思えない”と言いましたが、そう思う理由の1つが、

アーサー自体が元は善人だと思うからなんです。

だって人を笑わせたいって想い、本当の悪人だったら思いつかないと思うんです。むしろ善人の考え方じゃないですか。

だから多少なりともアーサーに共感してしまう気持ちが生まれたのだと思います。

でもま〜そういった素敵な考えが返って人から煙たがられるって悲しいけど。

アーサーの妄想だった?というオチ

ラストのラスト、実は最初から全部アーサーの妄想だったのでは?という考察がまーーーーーーー多い。素晴らしい考察の数々ですね。

私は正直、全然気づきませんでした。

あ、明らかに妄想シーン仕立てになっている描写は当然気づきましたよ。ちゃんとわかるような映像を後から流してくれましたから。でも全体の物語がそうだとはまるで気づかなかった。

あの時計・・・ですよね。

11:11をさしていた時計の存在も全っ然!重要視していなかったし、地下鉄での射殺劇の発砲数なんて注視してなかったし。(これ映画観ながら気づいた人凄くないですか?ファンブックとかに書いてあったのかな?)

こういった矛盾点を全てひっくるめるとアーサーの妄想と思ったら辻褄が合うそうなんですよ。

えええええええ!!!って感じ。まぁでも最後のコメンテーター射殺シーンは強烈だったしあれが妄想だったらちょっとホっとはするのだけど。

いや〜これってある意味どんでん返し的な物語ではないですか。もちろんそれだけでは語れないほどの考えさせられる描写は多いのだけど。

この狂いまくった世の中。こんな世の中だからこそ笑って過ごそうぜってこと?いや、もう辛さを超えて笑うしかないよねって感じですかね。

これまでのジョーカー(2019)を観ていなくとも楽しめるか?

楽しめます。現に私がそうでした。

これまでの作品とのつながりがあるかのようなシーンは私は感じませんでした。

その後関連作を見直してみたのですが、「あれとあれが繋がっている」と明確なものは私は気づきませんでした(まぁ本作のジョーカーでも妄想オチに気づかなかったからそこらへんは察してくださいw)

ただし、これまでのジョーカー作品を全て観てそれなりに考察されている方なら、もしかしたら何かつながりを感じるのかもしれませんが…

まとめ

私なりの感想をお話しさせていただきました。

賛否両論ある映画ですが、賛否両論ある映画だからこそここまで話題になったともいえるし、これこそ名作ともいえるのかもしれませんね。

いや〜狂った世の中へのメッセージ性が強いですね〜

まだ観たことない方はぜひ。

あ、音楽にも注目してください。

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この記事を書いた人
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関東在住。映画と海外ドラマが大好きなアラサーです。
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