まーた「人生って・・・この社会って・・」って虚しく思わずにはいられない映画を観てしまった。
感動はしていません。虚しさが残っただけ。
オズの魔法使いも観たことないですし、あまり感情移入はできなかった。
ただただこの社会の残酷さ、おかしさ、それと、その社会で自由と幸せを求める私たちって不自然だよな。なんて思ってしまった。
ジュディ 虹の彼方に 概要・あらすじ
概要
監督 | ルパート・グールド |
製作国 | イギリス |
製作年 | 2019年 |
原題 | Judy |
上映時間 | 118分 |
ジャンル | ヒューマン |
キャスト | レネー・ゼルウィガー、ルーファス・シーウェル、アンディ・ナイマン、マイケル・ガンボン ほか |
あらすじ
オズの魔法使いで瞬く間に人気となったジュディ・ガーランド。大人になり、若いころの薬漬けが原因で体調不良を抱えながら巡業ショーで生計を立てていた。映画オファーもなくなり、どんどん膨らんでいく借金。それと恋愛の失敗。うまくいかない日々を過ごす中で、1968年、子供たちと幸せに暮らすため再起をかけイギリスのロンドン公演をする。
ジュディ 虹の彼方に のネタバレ感想
レネー・ゼルウィガーの演技
絶賛されてたレネー・ゼルヴィガーの演技。劇中の歌、あれ全部自分で歌っているんですって。確かに圧巻だった。
レネーゼルヴィガーウィガーといえばブリジット・ジョーンズの日記くらいしか彼女の印象はなくて。(でもいっときすごい顔が変わっていたからあれ?と思った記憶はあるけど)
栄光からの転落感、しんどそ〜なそぶり。たまに見せる健気な雰囲気漂う笑顔。
演技は違和感なくて、すごいな〜と終始見入ってしまった。役になりきるってまさにこういうことなんでしょうね。そら絶賛されるわけだわ。
オズの魔法使い時代の影響
子供の頃から仕事のために薬を与えられてたジュディ。やがてそれが依存かし、40超えても薬漬けとなってしまった彼女。
何年も人間の体にとって不自然な薬飲み続けて体がまともなわけがない。
子役をお金としてみていた大人の非情さ。
うわー・・・・この子は完全に大人に金に使われ使い捨てされた感じじゃんって。
オズの魔法使い時代の映像がもっとたくさんあってもよかったけど。私全然オズの魔法使いのこと知らないんで。
「薬与えられまくって働かされまくった女性なんだな」というのは伝わりましたけど。
それと、ゲイの人たちへの理解度の高さ。あれって完全に彼女の人間性をあらわしていると思うんですよね。素晴らしいところ。
辛い人へ心から寄り添う心。
そういった素敵なものを持っている彼女が故に、子供の頃の過酷な経験がかわいそすぎて。ちょっとここは感情移入しました。虚しい。
一番グっときたのはケーキを食べるシーン
ハンバーガーなど、いわゆる太りそうな食事を禁止されてたジュディ。
最後らへんのシーンで彼女がケーキを食べるシーンあったじゃないですか。
あれって食を過度に制限された反動と、純粋にケーキを愛おしいと思う感情、丁寧に食べるその仕草、なんていうか、いろんな要素がギュっと詰まっててグっときちゃった。
個人的にはここで全てもってかれた感があるんだけど。
彼女が薬の影響だったりえ逆にとんでもなく極悪人になったりただ拗らせちゃうだけだったら何の感情移入もしないんだけど、こういうピュアな姿だったり、(前述した)他者に気持ちを寄り添う優しい心が垣間見れるから、私の中では虚しさに行き着くんですよね。
ケーキを食べることなんて何も特別なことじゃないのに、あんなに丁寧に食べるなんて。
そして最後の公演の観客の合唱はちょっと映画らしい纏まり方って感じはしたけど、でもそれだけ彼女への愛があれで表現されたのかな。
47歳。彼女が幸せに生きた瞬間は、どれくらいあったのかな。いっぱいあったらいいな。