呪いがテーマだからね……人間の負が垣間見れるアニメなんですよね。
私は呪術廻戦が好きなんですが、どうしてここまではまっているのか!?ちょっと俯瞰して考えてみたんですよね。
(最近の人気アニメってめっちゃ大人向きと思いませんか?それって大人の心に何か刺激しているからですよね。)
そこで気づいたのは、ただのアクションアニメじゃなくて、これが呪いをテーマにしたアニメであり、その呪いが私たち人間の負の部分から生み出されていて、その様々な負の感情に共感するからなんです。
なぜはまってしまったのか、私が感じた「面白いな」と思った箇所を要点ごとにお話しします。
一個人の感想ですので、ファンの方、ご容赦ください。
呪術廻戦
善悪の戦いだけじゃじゃないのが良い
たいていのアニメって善と悪が出てきて、いわゆるヒーロー的存在が悪をぶっつぶすってストーリーが多いですよね。
それが王道で面白いからなんだけど。
もちろんこのアニメもヒーロー的存在や極悪が出るんですけど。
でもそれだけじゃなくて人間の負の部分がめちゃくちゃフォーカスされて描かれている=故に共感している自分がいて。
家柄のしがらみ、兄弟の劣等感、いじめ、社会、などなど日常世界のありとあらゆる場面で垣間見れる人間の負の感情。
「うわ〜よくわかるわ〜」って箇所が多いったら。
キャラクターは高校生ですけど(大人びているけど)まぁ大人にも通じる内容なのですよねぇ。
負の感情から生まれる呪い
よく考えたらまぁ当然のことで。呪いって人間の負の感情から出るものだからね。
だからなのか分かりませんが、登場キャラ皆ぞれなりの、負の感情を抱き病み、辛い過去を背負っているんですよね。
京都姉妹校との合戦?で「何んだこれ、みんな病んでんな」って思って、それが呪術につながっているなと。
元々の家柄で流れで呪術になった人もいそうだけど。
私は原作を読んでいないので、アニメ公開分でしか判断はできませんが、夏油なんかもとんでもない闇ロドロな暗い過去を背負ってそうですし。
負の感情を呪いを倒すことに使えていいな
このアニメは、呪いを呪いでやっつけるという。
呪術師の負の感情を火種に呪力を生み出し、呪霊をやっつける。
なので、呪術師は自分の負の感情をコントロールせねばならんってことで。こういったところに技術的なものは求められますが、なんかさ、負の感情を有効活用できて良いよなと。
別にそれで己の負の感情が軽減するわけじゃないし発散とも違うんですが、なんか役立っている感がいいですよね。呪力につながって、世に蔓延る呪いを消せるんだから。
これがアニメとしての面白さなんですが。リアルな世界はどうでしょうか。
私たちは普段負の感情抱いても、それをストレスとしてため込み発散するしかできません。
そのストレス発散が誰か人のために使えていたらすごくありがたいんですけど、人への攻撃へ繋がってしまう。誹謗中傷とか。
そもそもストレスを抱えないほうがいいんですが、この世の中ストレスフリーは無理!
度々映し出される人間の負に共感しつつ、その負が攻撃の火種となり、攻撃対象は負から生み出された呪い。呪いが消えれば世も少しはマシになるわけで。
こういう消化の仕方って良いよね〜(憧れ)と思ったくらいでした。
劇場版 呪術廻戦 0 と優生思想。音楽も素敵だし、最高だった。ネタバレ感想です。
個性が出る術式
どのアニメでもそうなんですが、登場キャラがすごい個性的じゃないですか。
このアニメも然り。
それぞれ使える能力術式が違うわけでそれを見るのがすごく楽しいです。
鬼滅の刃だって呼吸がそれぞれ違うじゃないですか。見た目も何もかも個性的。
リアルな世界は没個性が進んでるけど、アニメではキャラがすべて個性的。
1種の憧れとも言えるような眼差しでアニメを見てしまう私もいます。
個人的に、すっごく共感するシーン
虎杖悠仁のセリフは何一つ共感しないのですが、それ以外のキャラのセリフに共感するシーンがいくつもあります。
例えばななみん。
労働はクソ。同じクソならより適性のある方をって最高だわ。その通りだわっていう。
ななみんはもとサラリーマンで、大人の私、共感の嵐。世の中クソなこと多いですから。だからといってクソクソ言って過ごしているわけじゃないけど。
とくに社会の荒波に揉まれて疲弊した経験がある人は、ななみんのセリフが染み渡るんじゃないでしょうか。私も労働はクソだと何年も思ってきましたから。
さらに釘崎のセリフ。これ女子は共感や憧れの気持ちを抱いた人多いんじゃないでしょうか。
「私が私であるために」とか、クソで閉鎖的で仲間外れする雰囲気の田舎から出てきた彼女。
強気キャラだけど芯はとっても優しくて、ああいう友達ほしい、というかああいう生き方したい、考え方したいって思う人めっちゃいると思いますわ。
自分が自分であるためにと言うことを何よりも大事にしている彼女の性格。
ここから学べることもあるんじゃないでしょうか。
学べると言うとなんかすごくきれいすぎてあんまり言いたくないですが、はっとする発言が多いのは釘崎のセリフが多いですね。
まとめ
個人の感想をお話ししました。
日常に蔓延る負の感情が呪術の力になるって着眼点と、キャラそれぞれの負の経験には共感が止まらなすぎて、ああこれは大人ウケするわけだわ、、、と思ったのでした。
最近のアニメって本当に面白いですよね〜