ジブリの新作アニメーション「メアリと魔法の花」を鑑賞。
結論から言うと終盤少し感動しましたが、ちょいちょいこれまでのジブリ映画のワンシーンと他の映画と比較してしまい、内容的にも「・・・うーーーん(苦笑)今ひとつ!」と思いました;
大人が観たら、つまらないと感じるかも。
ネタバレ感想をお話しします。
メアリと魔法の花の概要・あらすじ
メアリと魔法の花の概要
監督 | 米林宏昌 |
製作国 | 日本 |
製作年 | 2017年 |
原題 | メアリと魔女の花 |
上映時間 | 102分 |
ジャンル | アニメ、ファンタジー |
キャスト | 杉咲花、神木隆之介、天海祐希、小日向文世、満島ひかり ほか |
メアリと魔法の花は『借りぐらしのアリエッティ』『思い出のマーニー』を監督した米林監督の新作ということで期待が高まった作品ですね。
メアリと魔法の花のあらすじ
その森にしかなくて、七年に一度しか咲かない花《夜間飛行》 それはかつて、魔女の国から盗み出された禁断の“魔女の花”だった。
一夜限りの不思議な力を手にしたメアリは、雲海にそびえ立つ魔法大学“エンドア”への入学を許可されるが、メアリがついた、ひとつの嘘が、やがて、大切な人を巻き込んだ大事件を引き起こしていく。
しだいに明らかになる“魔女の花”の正体。メアリは魔女の国から逃れるため、すべての魔法を終わらせようとする。しかしそのとき、メアリはすべての力を失ってしまう――。
メアリは出会う。驚きと歓び。過ちと運命。そして、小さな勇気に。
出典:http://www.unitedcinemas.jp/
原作はイギリス人作家メアリー・スチュアートの児童文学「The Little Broomstick」。
魔女の花を偶然見つけてしまったために魔法学校に入学することになるメアリ。大事な人が巻き込まれゴタゴタ事件に発展していくストーリー。
メアリと魔法の花を観た感想
(C)「メアリと魔女の花」製作委員会
賛否両論に納得。ジブリ作品として観てはいけない
私はジブリが大好きで世代で言うと「ナウシカ」「ラピュタ」「もののけ姫」そして「千と千尋」あたりです。
内容は違えどあのジブリの世界観が頭にある状態で観てはいけない作品でした。
大体のストーリーは予想していたものの、完全に子供向け。
大人の私が観て、「うん、つまらん」で終了。
大人が好むストーリーって感じじゃないし単純に面白くない(ジブリ好きとしてはジブリの作品を面白くないということ自体が苦痛)
おそらく私が過度に期待感を抱いていたからってのが大きいですね。
ジブリから新たに誕生した会社スタジオポノックで製作されたので、ジブリ感はあるもののかえってそれが「つぎはぎ」やら「卒業できていない」やらでレビューも荒れていたんです。
確かに物語のつまらなさに加え、所々既視感ある映像が入ってて(後述します)・・「う〜ん」という言葉だけで表したくなる;
ちなみにこの作品は「思い出のマーニー」と同じ米林監督です。
私は「思い出のマーニー」に関してはちょっと良い映画だったな程度しか思っていません。
でもコアなファンの中には、同じ監督の作品だから期待して観たんだけど全然面白くなくて衝撃だったという感想もあって。
なので「ジブリの映画」という期待感、そして「思い出のマーニーみたいな」という感覚で観たとしても、つまらないなって思いました・・・。アァーーー(辛口すぎてごめんなさい);
ちょいちょいジブリ映画のワンシーンを思い出してしまった
前述しましたが、既視感ある映像がたくさん登場するんです。
公開直後から「メアリと魔法の花は魔女の宅急便のパクリなんじゃないか?」って書かれてましたけど、ストーリー的には当然魔女宅ではない。
ただ、それ以上にちょいちょい他の作品を連想させるシーンがありました。(これがちょっとブーイングの発端となったやつ)
たとえば
- 魔法学校への入学シーン → ハリポタを思い出しました。
- メアリの大叔母とお手伝いさん → 魔女の宅急便を思いだしました。
- シカに乗って駆け抜けるシーン → アシタカ思い出しました。
- ドロドロ系の敵 → デイダラボッチ思い出しました。
まだこれだけじゃないです。ポニョに出てきたキャラを連想させるやつもあったはず(思い出せない)
これが二次創作とか言われちゃう所以なんでしょうね。
どういう意図で作ったのか監督の気持ちまではわからないので、なぜ・・という域は超えないというか・・。
ただ「ジブリに対して感謝の気持ちとしてそういった映像をあえて使っているのでは」という声もあって、それも理解できるけど作品は作品として作り上げていただきたいと思ってしまった・・(辛口ですね・・はぁ・・・汗)
世代によって好みが分かれる
ファンタジーアニメが好きで且つ全く別のジブリ作品として観るならおすすめできるのですが、ジブリが好きで私のような「ナウシカ」とか「千と千尋」世代にはすすめがたい。
ぶっちゃけ、つまらない。で終わってしまうと思う。
前述に触れる内容ですが、やはりジブリといったら過去の名作が脳裏に浮かぶし大人も楽しめるアニメって感じじゃないですか。例え登場するキャラが子供であっても。
そして世代によってはこれがかなり重要な要素なんじゃないかと思っていて。
若い世代は近年のジブリ作品に耐性ができている(といったらおかしな表現だけど)30代以降は過去の名作の影響をかなり受けていると思うんです。
ということで、重複しますがこれをジブリの映画として観るとやはり期待感が芽生えてしまうため「?」な感想と否定的な感情が生まれてしまいますね・・
「スタジオポノック」の作品として、完全に新しい会社の新しいアニメとして観るのが打撃は少ないし映画として心から堪能できるかもって思いました。
なかなか難しいですけど。ジブリ好きは特に。
まとめ
いや〜このブログ的にはなかなかの辛口な感想をしてしまいました。
子供的にはわかりやすい内容だし魔法というワクワクするテーマ。子供は間違いなく喜びそうです。
ジブリではない、スタジオポノックの新しいアニメという感覚で楽しむことをお勧めします。