社会問題に切り込んだとってもリアルな映画が大好きな私です。
今回は、私が観てきた中で”面白かった”社会派作品をこちらにまとめました。
私おすすめ!リアルな社会を描いた作品が面白い
サクっとあらすじを述べたあとに、見所ポイントを紹介しますね。
家族を想うとき
家族のために、マイホームの夢のために、頑張る父の行動がどんどん裏目に出て子供は非行に走るわ妻も重荷が増えるわ、自分は事件に巻き込まれるわでてんてこまい。
どうしてここまで不運が押し寄せる?って哀れな感情さえ抱いてしまう。
これってそもそも父のフランチャイズ契約が間違っていたってことですよね。てかそういう契約がまかり通ってしまっているこの社会が悪なんだろうけど。
目先の収入と夢への執着心から大切なものが見えなくなってしまう父の姿を見るの苦しくなります。
こんなことでいいのか?!この社会。ってのをすごい感じましたね。
だってこういうの日本の社会でも通ずるものがありますから・・・
詳しいネタバレ感想は下記にまとめました。
わたしは、ダニエル・ブレイク
これも先ほど紹介した「家族を想うとき」と同じケンローチ監督の作品です。
家族を想うときよりちょーっとだけドキュメンタリーちっく。
病気で十分に働けないと診断されたのに、国からは「働けるやろ」ってことで給付金が降りずどんどん追い詰められるダニエルブレイク。
無慈悲な制度で苦しめられ、まさに八方塞がり。ケンローチ監督の作品ってことで、これが決して映画の世界の話ではなく現実に起こっていることと私は認識しているんですけど、あまりにも残酷で。
ダニエル、凄腕の大工で技術は確かだろうに、宝の持ち腐れ感がすごくてすごく辛くなる。トイレだって直せちゃうしね。
働く意思もある。だからこそ彼のやるせない気持ちがダイレクトに映像から伝わってくるんですよねぇ。
それにダニエルが出会った女性がね、空腹のあまり缶詰を貪るシーンがあるんだけど、観ててしんどかった。辛いですよあのシーンは。
そんな過酷な状況の中で、無慈悲に対応する人、あたたかい手を差し伸べる人とのコントラストたるや。
社会派作品でケンローチ監督の作品観たことない人には、全力で「ダニエル・ブレイク」と「家族を想うとき」をおすすめしたいですね。
サンドラの小さな家
住まいに空きが見つからず「この際家を造っちまえ!」ってことで仲間を集めて家を作る話。
正直「現実的に考えてそんな都合よく助っ人現れるかね、映画ならではな演出だな」って思うところもあるんだけど、家を建てるしかないって結論に至ってしまったその背景に、社会問題を感じるんですよね。
で、これね、最後ものっすごい胸糞シーンがあるんですよえ。これハッピーエンドなんだかアンハッピーなんだかって感じ。いや、アンハッピーかも。
DVシーンあるから人によっては辛くなるかもですんでご注意ください。
詳しいネタバレ感想は下記にまとめました。
82年生まれ、キムジヨン
女性としての生きづらさを如実に表現した映画って感じ。
男尊女卑ってとこまではいかずとも「妻なんだから」とか「母なんだから」という枠にはめられ、一人の女性の人生が尊重されないことの苦しみがひしひしと伝わってくる内容でした。
私はこの作品を観て「あ、日本だけじゃないんだ」って謎に嬉しく感じんたんですよね。例えばお正月に里帰りって韓国にもあるんだって。
あ、私ね、全然韓国の社会とか知らなくてですね、最近でこそボーイフレンドとか(ラブドラマですが)観て少しずつ韓国の雰囲気?触れましたけど、全くの無知な状態で。
でもキムジヨン観て、日本にもこういう苦しみあるな〜って思って共感?なんか「ああ、わかる」って思えたのがなんか嬉しかったんですよね。
あまりこの映画を褒めすぎるとフェミニストと思われそうだけど、でも女性の気持ちや息苦しさをストレートに描いていて、私は面白いと思いましたよ(一部やりすぎな表現もあったけど)
あ、あと、これ泣けるシーンがあって、最後ジヨンが旦那さんの前で気持ちを吐露するんです。
んで旦那さんも泣くんだけど、ここはつられます。旦那さんが理解してくれないタイプだったら胸糞で終わってたけど、妻を救いたいって気持ちがあったから唯一の救いはそこかなと。
詳しいネタバレ感想は下記にまとめました。
ちなみにパラサイト半地下の家族も社会派な作品ですが、リアルさにはちょっとかけるかも。