今回はちょっとテーマが暗い・・のですが、DVやモラハラから逃げ人生再スタートする系の映画やドラマをまとめました。
内容によっては観るのがとても辛く、そして胸くそなものもあるんので、そういうのが大丈夫な人だけ観るようにしてください。
こういう作品を観ると、DVやモラハラの実態を客観視できるので”気づきを得る”という点で良いのかもしれない。
これまで私の身近のモラハラに気づかず過ごしていた私はそう思いました。
DVやモラハラから逃げ人生再スタートする映画・ドラマ3選
各映画の概要やあらすじを説明したあとに、私の感想(ネタバレは最低限)を載せています。
サンドラの小さな家(映画)
監督:フィリダ・ロイド
キャスト:クレア・ダン、ハリエット・ウォルター、コンリース・ヒル ほか
DV夫から逃れ、娘と一から生活をスタートしたサンドラ。彼女は仲間を募って家を自分で建てる決断をし、再起をかける話。
ケンローチみたいな社会派シーンがあって個人的にはリアルでよかった。ただ娘ちゃんたちがかわいそうでかわいそうで。
もちろんサンドラが一番傷ついてはいるんだけど。
旦那との親権バトルでの法廷シーンもあって、ここはグっときますよ。
彼女の悲痛な思いが裁判長に届くわけだけど、あそこ悲痛を訴えないと届かないのかな。って観てて苦しくなっちゃった。
感動的なシーンではあったけど同時に辛くなった。
そして度々起こるDVのフラッシュバック。
暴力って死の恐怖を感じるものだからその頻度や打撃が大きければ大きいほど深く心に根付く。
体も心も痛む。観てて辛い。
しかも旦那さんは昔は良かった・・・ってシーンもあって、これって実際によく聞く話ですよね。昔はよかったって。
家族になってなんで変わってしまうんだ。やはり自分の昔の家族と重ねてしまうのか。旦那よ。
そしてね、最後が胸糞な展開なんですよ。
暴力する人間の心の最低っぷり。クソな人間はどこまでいってもクソ。ってのがわかるシーン。
だけれども、そんな人間が形成されてしまった家庭環境にも問題があった感じですね、あれは・・旦那がやったことは絶対に許せないけど。
私の感想の詳細はこちらのページにまとめたのでよかったらご覧ください。
ニューヨーク 親切なロシア料理店 (映画)
監督:ロネ・シェルフィグ
キャスト:ゾーイ・カザン、アンドレア・ライズボロー、ケイレブ・ランドリー・ジョーンズ ほか
DV音から逃げてきたクララと2人の息子。途方に暮れ、行き着いた先が老舗のロシア料理店。そこで出会ったマネージャーのマークや常連客の看護師アリス。彼らに助けられながらクララは人生を立ち直そうとするって話。
夫がかなり凶暴で息子たちにしていた仕打ちが酷かったですね。映像にはなってなかったけど。
それと長男が母親を守る姿勢がグっときました。
パソコンを使えるくらいの年齢だから、大人の事情もわかる。母親を守りたいという気持ちが表情から伝わってきて、母親以上に息子たちに幸せになってほしいと思いましたね。
そう。個人的には息子たちに感情移入した作品で、そこが見どころに感じました。
旦那との裁判シーンなど、旦那との争いシーン多くはなくて、どっちかというと料理店となじみのお客さんの生活や関係性の方が多めだし、淡々と話が流れていくので、もーしかしたら物足りないと思う人もいるかも。
メイドの手帖(ドラマ)
Netflix メイドの手帖
監督:ジョン・ウェルズ
キャスト:マーガレット・クアリー、アンディ・マクダウェル、ニック・ロビンソン ほか
モラハラ夫から逃れ、シングルマザーとして子供と再起をかける話。
これはNetflixのドラマで、私が思ったのはモラハラの恐ろしさが わかるということです。
私も経験があるんですが、モラハラってすごくわかりやすいものもあればわかりにくいものもあるんですね。
怒鳴ったりこちらの人格を否定するような、あからさまにひどい態度はモラハラだってわかると思うんですけど、じわじわくるものがあるんです。故に気づきにくい。
たまに感じる違和感っていうのもあるんですよ。これが実はモラハラ予備軍っていうか、モラハラみたいな。気づきにくいモラハラ 。
相手の言動がモラハラかどうかって当事者の捉え方・気持ちの感じ方によって変わってくると思うので一概にこう!とは言えないのですが;
例えば夫婦だったり親だったり、家族であれば長年一緒にいるわけだから、客観視できないと思うんです。気づかないけど実はモラハラ、私は傷ついているってパターン、私はいっぱいいるんじゃないかなぁと思いましたね。
ちょっとした喧嘩ならよくあることですが、こちらの自尊心をついてきたり自己肯定感を下げるような言葉を投げかけるのは私はモラハラだと思います。
でも長年ずっと一緒にいると気づきにくいんですよね、そしてどんどん小さな違和感が積み重なって爆発してめてそこで気づくってパターンもあると思うんですよ。
モラハラも言葉の暴力ですよね。体を傷つけてなくても心がズタズタに傷つけられたらそれは逃げていいと思うんで、メイドの手帖のように彼女が家を脱出してきたのは正解だと私は思いました。
暴力は受けてないけど・・ってもっと酷い仕打ちを受けている人と比べて遠慮している感情が出てましたが、比べる必要はないですよね。
言葉の暴力は精神をズタボロにします。
体の傷は癒えても、心の傷は癒えるのに時間がかかります。
そこから仕事のこととかお金のこととかで苦労して、観ててしんどかったけど、あれがすごいリアルで共感している人も多かった(Twitterでそういうコメント見ました)
そのあとね、長年連れ添った夫に戻ってしまうシーンもあってですね、この時の展開が私的にはめっちゃ胸糞だった。
けど、人間弱っていると、そこに漬け込んでくるネガティブな人間がいるんだよっていうメッセージのように受け取りましたね。
いや〜見応えあるドラマでしたよ。
ちなみに、壮絶な精神的なDV映画「透明人間」も見応えあって面白かったです。
こんな感じでどんど追記していきたいと思います。
DVやモラハラが1つでも消えてってくれる世の中になってほしいですよね。