【ネタバレ感想】ケン・ローチ監督「家族を想うとき」を日本の労働環境と重ねて想う|家族愛と社会によって作られたマイホームへの憧れ

家族を想うときヒューマンドラマ

ケンローンチ監督の「家族を想うとき」を観ました。

結論から言うと、とても良い映画だと思いました。決して”楽しい!”という感じではなく淡々と話が進んでいくのですが、社会について考えさせられるというか。ケン・ローチ監督ってこういうの多いですよね。

ちょっと日本のUberEatsの労働環境に関するニュースと組み合わせてちょっとSNSで話題になっていた作品でもあります。

観終わったあとからすると「確かにあの労働環境はまじでヤバイ・・」と思ったので、まぁ時事ネタと組み合わせて取り上げられるのは納得。

個人的に思った感想をお話ししますね。

映画「家族を想うとき」について


家族を想うとき (字幕版)

監督:ケン・ローチ
キャスト:クリス・ヒッチェンズ、デビー・ハニーウッド、リス・ストーン、ケイティ・プロクター

監督のケン・ローチは『麦の穂をゆらす風』『わたしは、ダニエル・ブレイク』などの作品を手がけた監督です。

イギリス、ニューカッスルに住むある家族。父のリッキーはマイホーム購入の夢をかなえるために、フランチャイズの宅配ドライバーとして独立。母のアビーはパートタイムの介護福祉士として、時間外まで1日中働いている。家族を幸せにするはずの仕事が、家族との時間を奪っていき、高校生のセブと小学生の娘のライザ・ジェーンは寂しい想いを募らせてゆく。そんななか、リッキーがある事件に巻き込まれてしまうーー。
出典: https://filmarks.com/

夢のマイホームと家族の幸せを願い宅配ドライバーの仕事を選び頑張っているはずの父なのに、劣悪な労働システムや不運が重なり困難な状況に陥ってしまう話です。

仕事でのトラブルや家族の問題。息子は問題を起こしてしまい(たぶん本当は良い息子)どんどん負のスパイラルにはまってしまうんですよね・・・。

予告動画はこちら↓

映画「家族を想うとき」を観て私が想ったこと

※ネタバレありでお話しします。

なんでこうなってしまうの感が強い

正直この作品のような不運続きは稀なような気がしますが、彼のような労働者と劣悪な労働環境ってのはよくある話。

とある一家の父親が宅配ドライバーに就職したところから負の連鎖がはじまっていく。

不安もありながら夢と希望、期待感でいっぱいだった出だしはよかったのですが、次第に家族のトラブルや仕事のトラブルが重なり負のスパイラル。(演出的な部分もありますが、でも悪いことって重なるのよくありますよね..)

しかも父親だけでなく母親も一日中パートで介護福祉士で頑張っていて人手が少ない環境で同じく辛い状況になっていく(父の就職により車も売ってしまったからその影響も大)。優しい性格みたいだから観ていて余計に辛い;

それでも家族が抱いていたのは夢のマイホーム。私はマイホームには興味ない派なので共感はできませんでしたが、やっぱり自分の家ってどの国共通でも憧れるものなんですね….

でもその夢が大きすぎてリスクを考えることの思考能力が劣ってしまうのでしょうか…父親の計画ちょっと無理があったもんな….

父親はちょっと頼りない部分はあるものの両親の人間性に問題はない。でも思春期の子供たちとコミュニケーションが取れなくなり息子が悪事。

子供って本当に繊細なんですね。両親たちの愛する我が子たちの想いだけではカバーしきれないのか。

国は違えど日本でもこういう光景あるだろうな…と想像と重ねて観てしまいましたね。「どうにかならんのか」感が強かった。

こんな労働環境、日本だけかと思ってた

私は日本で生まれ日本で生活してきたので日本の労働環境しかわかりません。そして”日本は他国に比べて働きすぎ”と思っていました。

本作のこの宅配ドライバーの仕事はフランチャイズ契約で労働者は自営業扱い。契約をするシーンからなんだか雲行きが怪しかったのですが、何やっても基本は自己責任。

会社はほぼ守ってくれません。「うわー…」って感じだけど日本のフランチャイズのコンビニもそんな感じですよねぇ。

休むときも替わりを探さないと罰金。

まぁ・・一言でいうと超ハードなんです。ただ、会社に守られないかわりにやったらやったらやった分だけ稼げるシステム。肉体労働そのものですね。

あまりにも大変そうな様子が描かれているので「こういう光景、日本だけかと思ってた」そう思ってしまいました。

愛するがゆえに空回り

でも父親は愛情がたっぷり。同じく母親も。それはそれは、心の底から家族のことを思っている。だって将来マイホームを購入して家族と幸せに暮らしたいと願っているんですものね。

純粋な家族想いの父親なんです。でもすっごい空回りで遠まりな行動。あの労働環境がそれを増長しているように見えてしまった。

だからこそ仕事に対してそこまで自分を追い込んでしまうのですよねぇ・・不運も重なりますが。

子供とも気持ちが通じ合わず溝がどんどん深くなる。(子供たちは本当は良い子っぽそうですが)

ちょっと話がずれるのですが、夢のマイホームで35年ローンとか、私は前述しましたがそんなローンを組むなら賃貸でいい!って想うんです。

マイホームが真っ向から否定するつもりはありません。純粋に憧れている人もいるし幼少期賃貸で家がボロボロで過ごした人が大人になって自分のお金で買うとかいろんな理由があると思いますし。

ただ、世の中的にも”マイホームを買うのが家族の憧れ”とか”マイホームって素晴らしい”風に仕立てている風潮もあると思いません?

そんないいことづくしではないでしょうよって感じ。賃貸にもメリットデメリットありますが、マイホームも、借金やすぐに引っ越しができないという鎖的な要素も含まれるわけで。マイホームでなくてもどこでだって楽しい家庭は作れるのに。

そういう社会で作られた憧れにしがみついて、冷静な判断ができず悪い労働環境に身を統治してしまうってのは日本でも全然あるなって思っちゃったんです。

世の中の父ちゃん・・いろいろ背負ってる。。根底に家族のことを想っているから。家族を愛しているからなんだけど。

父ちゃんのためにどうにかならんのか感が強い内容でしたねぇ。

最後に傷だらけの体で運転し仕事に出かけた父ちゃんのあの姿。ある意味ヤケクソ感も出てましたね。

あの後どうなるかはこちらに委ねられるわけだけど、あんな体だし事故ってしまうんじゃないかなって含みが大きいですよね。

でももしあれで事故って亡くなってしまったら私の中でちょっと胸糞だったからあそこで終わってよかったです。

最後に

家族を想うときの感想をお話しさせていただきました。

家族について、労働環境など日本と重なる部分も多く結構考えさせらたので面白かったです。

ケンローチ監督の作品「私はダニエル・ブレイク」と重なる部分もあり。

続編があったら絶対観たい(たぶん製作されない..)と思いました。

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この記事を書いた人
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関東在住。映画と海外ドラマが大好きなアラサーです。
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