アマプラで観た海外ドラマ「Soul mates -ソウルメイト- 」が皮肉と警鐘、想像を沸き立てられる作品で面白かったです。
愛とは、人間の感情、そして科学の存在などなど、これらのことを想像したり考えたりするのが好きな人にはめっちゃおすすめ。
私、めっちゃ刺激的に感じましたから。考えるきっかけにもなりますしね。
※ネタバレ感想となります。
海外ドラマ「ソウルメイト」の全体的なあらすじ
「ソウルメイト分子を見つけて恋人を探す」という科学的なサービスを利用する人々の物語。全部で6話、1話完結型となります。
ソウルコネックス社が開発したソウルメイト分子をもとに、科学的に恋人を選出してくれるもの。マッチングアプリのより科学的なバージョンという感じでしょうか。(なんかそういうアプリすでにありますよね)
それぞれのストーリーごとに多角的にソウルメイトが絡んでいまして、それに翻弄される(って言い方は言い過ぎだけど)様々なカップルの葛藤やトラブルなどなど描いています。
メッセージ性の強いドラマだと思うんですよね〜。
各話のあらすじと私のネタバレ感想をお話ししていきたいと思います。
海外ドラマ「ソウルメイト」各ストーリーのあらすじ・ネタバレ感想
第1話 【分岐点】
キャスト / サラ・スヌーク、キングズリー・ベン=アディル ほか
(サラスヌークといえば私の好きなプレディスティネーションに出ているんですよね・・!!)
第1話 【分岐点】のあらすじ
ニッキーは、夫のフランクリンと結婚し2人の可愛い子供たちと幸せな生活を送っていた。そんな中、友人のジェニファーがソウルメイトの検査を受けると相談され付き添いに行くことに。次第にニッキーもどことなく感じていた夫との違和感に自らも検査を受けようと決心するが、、、。
第1話 【分岐点】のネタバレ感想
現実の世界で「パートナーとうまいこといっていない」「溝ができてしまっている」など不満が募っていくことから、ソウルメイトで本来自分に合ったパートナーをすれば幸せになれるかも!と利用する。
全体的にはわかりやすいストーリーでした。
満足できない理由は、ソウルメイト分子が互いに合っていないから、と判断する。そして出会って新たな人生をっていうね。
だけどあの終わり方ですよ。
なんなのあの表情は!!笑
2人とも後悔してる風にこちらは見て取れます。「これでよかったんだよなぁ」とそれぞれ自分に言い聞かせているかのような。
果たして今のパートナーと離れてまでして本来のパートナーと会うべきか否か?を問われているかのよう。
だって通常なら「ソウルメイトと一緒になれば幸せになる」はずなのに、この物語ではそういう終わり方じゃなかったですもん。
長年連れ添ったパートナーなのだから、もちろん情も芽生えます。新しいパートナーよりも今まで連れ添ったパートナーの方が居心地が良いのは当たり前です。
ただそれは本当に長年連れ添ったから故の情だけなのでしょうか。出会った時や結婚してからも心は揺れ動き、ときめき、確実にそこに愛はあったはず。
生まれた環境も生きてきた関係も違うのだから、お互いにぶつかり合うのは当然っちゃ当然のこと。
情もそうですけど、感情ってのは決して科学で説明がつかないものだと私は思っています。そして私は感情は科学よりも大切なことと思うんです。
脳内物質やホルモンの物質的にこういう感情になるとかいくらでも説明はつきそうですが、それは無理やり科学的に説明しているだけ。
ほらほら・・・こういうの考えるの好きな人は興味湧いてくる作品でしょう・・?
第2話 【恋人たち】
キャスト / デヴィッド・コスタビル、ソーニャ・キャシディ ほか
第2話 【恋人たち】のあらすじ
大学教授であるデイビットは突然アリソンと名乗る女性に自分たちがソウルメイトであることを告げられる。妻がいるデイビットだったが、アリソンのことばかり考えてしまい、ついに体の関係をもつ。しかしその直後アリソンの不審な行動が続き、アリソンがデイビッドと過去に関係のあった生徒の姉妹だと気づく。アリソンは姉妹の復讐のためにデイビットに近づいていたのだ。
第2話 【恋人たち】のネタバレ感想
面白い。ソウルメイトが復讐に使われてしまうという切り口のストーリー。
一瞬「ソウルメイトの存在感ちっっさ・・・」と思いましたけど、ソウルメイトがあったせいで、デイビットはアリソンにどんどん気持ちが傾いていったわけで、ソウルメイトに保翻弄されたわけ、そう考えるとソウルメイトの存在感たるや。
デイビッドは過去にソウルメイトを受けて放置してたのに、アリソンによって一気にソウルメイトの世界に引き摺り込まれた感ありますね。
ソウルメイトが浸透しまくった世界だけど、結果を封印してたりあえて選ばないようにしている人もいるような時代ですね。
教授という立場でも(立場だからこそ?)ソウルメイトを信用・信頼しててるからこそ、アリソンの「自分たちはソウルメイト」という言葉に惑わされてしまったのでしょう。
だって目の前に運命の人が突然現れるんですよ???実際はアリソンの嘘でしたけども。
そりゃ心動くよね〜・・。
しかもアリソン美人だし「まじ!?こんな美人が!?」って思うよね。
ソウルメイトのデータがどれだけ人間から信用されているかが浮き彫りになった。そしてそれは必ずしも、幸せな生活を共にスタートするだけに使われるわけではないということ。
アリソンのように、相手の懐に入り込んで悪事を働く人もいる。
そういう危険性もあるっていう警鐘を鳴らす内容でしたね〜この物語はソウルメイトについてですけど、実際問題この世の中に浸透しているサービスにも言えることですよね。
人のためを思って開発されたサービスでも、それが帰って人を苦しませてしまうことに使われる。こんなのよくありますもんね。
第3話【ちょっとした冒険】
キャスト / ライア・コスタ、シャミア・アンダーソン ほか
第3話【ちょっとした冒険】のあらすじ
浮気はOK。お互いの性事情を尊重していたアダムとリビー。そんな中、リビーのソウルメイトであるミランダを招き入れることに。アダムはリビーとミランダの仲が深くなっていくのが我慢ならず出ていってしまった。リビーとミランダの関係にも次第に亀裂が入り、最終的にアダムのソウルメイトまで迎え入れることになる。
第3話【ちょっとした冒険】のネタバレ感想
ソウルメイトでも、完璧じゃない。
いくらソウルメイト分子が合致しても、一緒になって互いが満足するとは限らない
おや・・?ソウルメイトの信憑度がちょっと崩れている時代かな?なんかそんな感じしました。
実際、リビーとミランダはソウルメイトな仲。なのに、喧嘩や不満が募る始末。
つまりは、分子は合致しても、生まれた環境、辿ってきた経験によって人の性格は大きく変わるわけで、必ずしも幸せに、満足するとは限らんぜ!ってことなんよね。
それで4人で暮らすわけだけど、これもソウルメイトがもたらした多様性ってことでしょうか。ソウルメイトがなかったらこうはならなかったから。
まさしく、今の愛のカタチ!
(いろんな愛のカタチが観れるモダンラブってドラマもおすすめ)
分子は変えられないし、おそらく相性は良い。でもそれだけだと満足できない部分もある。そこを自分の感情で選んだパートナーの存在で埋める。こうすることで幸せな生活ができるんじゃないかっていうね!
新しいわ〜。斬新だけど、より満足いく恋愛生活を選択したいってことね。それにはソウルメイトだけでは足りないってことなのよ。
まさに、タイトルにあるようにちょっとした冒険!ですね。
確かにさ、現実世界、結婚も恋人も相手は一人だけ。二人なると浮気や不倫になる。
それが常識かもだけど、一体誰が考えた常識なん?そんなん昔からあったんか?私たちの遺伝子的にその常識は正しいのか?とか私はめっちゃ考えます。だってさ、もし私たちに合ったなら、ここまで多くの人が浮気とかしなくない?
はい、こういうの考えるのが好きな人はこの第3話、楽しいと思いますよ〜笑
第4話【旅の途中】
キャス / ビル・スカルスガルド、ネイサン・スチュワート=ジャレット ほか
第4話【旅の途中】のあらすじ
ソウルメイトに会う旅路で出会ったマテオとジョナ。体の関係を持った彼らだったが、マテヲはパスポートを盗まれその後も度々トラブルに見舞われる。絶体絶命も乗り越え、別れの挨拶を交わした彼らだったが・・。
第4話【旅の途中】のネタバレ感想
なんかコミカルに描かれてある感じがして、個人的にはあまり惹かれななかった作品ではある笑
絶体絶命シーンもギャク感あったし笑
だけれども、これもまた斬新ですよ〜。
科学なんてくそくらえ!俺は自分の感情を信じる!的なメッセージを感じましたもん。
ソウルメイトが全てじゃない。あえてソウルメイトを無視して自分の感情を信じる二人。
見ててスカっとしましたよ。私は。
つまり私もそっち側。科学よりも人間の感情に重きを置く派です。
だからこそ、コミカルな描写は好きじゃないけども内容は同調できるものだった。
生物学的に合致してても、感情は科学で測れない。これなんですよ。
感情を優先して恋愛がうまくいかないこともあるかもしれない。
でもそれも人生さって雰囲気は良いもんだなぁと思うんですよね〜
ま、ソウルメイトで合致した相手とは出会ってみたいけど笑(おい)
第5話【乗り越える勇気】
キャスト / マリン・アッカーマン、チャーリー・ヒートン ほか
第5話【乗り越える勇気】のあらすじ
運命の相手を見つけるべく、ソウルメイトに登録したカートだったが、ソウルメイトのヘザーは亡くなってしまっていた。ひどく落ち込んだカートはセラピーでマーサと出会う。マーサもまた、悲しい過去を背負っていた。やがて二人は意気投合し体の関係になってしまう。その後、とある集団サークルで再会を果たす彼らだったが、なんとそこは集団自殺を促す危険な場所だった。
第5話【乗り越える勇気】のネタバレ感想
これ観てて私が抱いた素朴な疑問。
ソウルメイトは世界でたった1人しか会えないの!?
例えばさ、ソウルメイトが既に亡くなったらご存命で次に近しいソウルメイトとか算出してくれないのかしら。そこらへん地味に気になった。
ジャないと、今回のカートのようにひどく落ち込む人続出じゃんね。
ソウルメイトを心底信用してる人にとって、パートナーが欲しいと思う人にとって、相手が亡くなっているなんて生きる糧が・・・と思っちゃうもん。そこに付け込んできたのがあの団体なわけで。
判断能力も劣りまくりで、人生に光を見いだせない。
そんななかに出会ったマーサとカート。
もはやこれぞ運命ばりな展開でさ、ここでは運命ってものもあるんやで。それは科学では解明できないで。というメッセージを感じましたわよ。
ソウルメイトに人生を捧げるな!ってのも感じた。第4話の旅の途中にも通じる考えかと。
まぁでもそれだけ世界にソウルメイトが浸透し支持されている時代設定なんだろうなぁと。科学がすべてではないのにね。科学に翻弄され、人生を閉じる。すっごい皮肉さを感じた。
第6話【ケイトリンのバラッド】
キャスト / ベッツィ・ブラント、JJ・フィールド ほか
第6話【ケイトリンのバラッド】のあらすじ
心ときめかず、頼りない・さえない恋人ビリーと平凡な暮らしをしていたケイトリン。ソウルメイトの検査を受けた彼女はネイサンと出会うことに。医者であり完璧な性格なネイサン。なぜ自分なんかと付き合うのか疑問と不安を抱えていた。そんな中、ケイトリンはネイサンに自宅に誘われ、衝撃的な現場を目にしてしまう。
第6話【ケイトリンのバラッド】のネタバレ感想
こわっっ・・・・・・・。
妄想・想像好き・考えるのが好きな皆さん、お待たせしました。第6話、かなり考えさせられるし怖いです。ソウルメイトが最悪な事態を招いてしまった内容。人それぞれ受け取り方変わってくるけど、私は(語彙力すみませんが)
うわーーーーーー・・・・・・・
って言葉失う展開だったんですよ。まじ笑
うわーーーーーー・・・・・・・
ケイトリン、ソウルメイトに出会ってしまったが故に、目覚めてはいけない自分のサイコパスな本性が開花されてしまったという・・己のパンドラの箱が開いた感。
ソウルメイト云々より、結果として本来の自分に気づけたわけだけど、出会ってよかったのか否か。(この先も被害者が出ることを考えると、出ない方がよかったですよね)
ソウルメイトの仕組みや算出方法?はドラマでは説明されていなかったけど、つまりは似たもの同士が出会いやすいという側面もあるってこと?
相性が良い=お互いの考えが分かる、共感できるということかしら。
運命の相手に出えたハッピー!!!だけでは済まされないのは、これまでのストーリーでわかってきたけど、まさか自分が目覚めるっていうパターンもあるのかっていうね。そんな側面もあるんだよって警鐘を鳴らす内容と受け取りました。
ただね、あの結末はさ、できればですよ、ネイサンとケイトリンの一緒になった暮らしがどんな展開になるのか観たかった。怖いもの見たさで。
まさかケイトリンがぶっ刺すなんてね。ケイトリン、ネイサン以上にヤバイんじゃ・・・?
そんでケイトリンは本来の自分に目覚めて幸せなのかもたけど(自分を生きられるわけですから)世の中的には悲劇じゃん。
だから「うわーーー」って感想なんですよね。ソウルメイトっていいことばかりじゃないね〜
なので、第6話はソウルメイトの危険性を表している内容とも思いましたわ。警鐘を鳴らすって意味合いも込めて。
海外ドラマ「ソウルメイト」全話観終わって感じたこと
1つのサービスがここまで多くの人間を翻弄させるなんて。ソウルメイトのポテンシャルえぐいですねぇー・・。
娯楽に留めるが吉。とは思うけど、それは難しいだろうな。
恋愛っていうね、感情が動く分野で誕生した科学的なサービスだから、人々は振り回されやすいでしょうよ。良くも悪くも。私は確実に翻弄される自信がある。
ここからは私の妄想ですが、もしソウルメイトが今の世の中に誕生したら(なんか現実的にこの先誕生しそうだけど)ことあるごとにソウルメイトの存在が頭にチラつくと思うんですよ。
例えば人生に満足いってなかったら
- ソウルメイトと出会っていないから、自分の人生うまくいかない(パートナーに不満)
- ソウルメイトが亡くなっているから満足いかない
例えば人生に満足いってたら
- ソウルメイトで運命の相手に出会ったおかげ
- ソウルメイトで出会ったので恋愛で拗らせる世話ない
- ソウルメイトで恋愛で振り回される時間をカットでき、他のことに時間を割けてラッキー
つまり、人生の幸福度がソウルメイトありきになっている世界線になりそう。
もちろん、ここで紹介した各カップルにはソウルメイトを過信しない人たちもいたわけだけど。
いや〜〜〜〜〜〜〜あなたはどう思う!?私はね〜好奇心の塊だしこじらせ経験もあるから利用してみたいとは思う。でも科学では測れない自分の感情や違和感も大事にしていきたいと思ってる。(綺麗事)
ソウルメイトが好きな人はきっと好きになるドラマ
ソウルメイトって私は少し風刺や皮肉、警鐘を鳴らす内容でもあると思うんです。
なので、ソウルメイトが面白いと感じた人は、ネットフリックスオリジナルのドラマ「ブラックミラー」も面白いと思えるんじゃないかなって。
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