アマゾンプライムビデオのオリジナル「THE BOYS(ザボーイズ)」を鑑賞しました。
いや〜風刺たっぷりで攻めに攻め込んだドラマ。日本ではまず観れない衝撃的なシーンの数々。だけれど軸はちゃんとしている。
これね〜
スーパーマンが出る正義のヒーロー作品が苦手な人にこそオススメしたい!
エロとグロなシーンが大量ですが、そういうの苦手でなければ。
ということで、アマプラオリジナル「ザ・ボーイズ」の面白いポイントをお話ししますね。
※個人の感想です。
THE BOYS(ザボーイズ)の概要・あらすじ
- 製作総指揮:セス・ローゲン、エヴァン・ゴールドバーグ 他
- 製作年:2019年よりAmazon プライムビデオで放送開始(2022年時点でシーズン3まで更新中)
- キャスト:ジャック・クエイド、カール・アーバン、エリン・モリアーティ、エリザベス・シュー、チェイス・クロフォード、ネイサン・ミッチェル、福原かれん 他
あらすじ
巨大な民間企業「ヴォート社」に雇われるヒーローたち。彼らは世のため人のため、人命救助や様々な事故・事件を解決してきた。名の通り、正義のヒーロだった。
だが実際は身勝手で己の欲望に溺れたビジネス活動だった。
そんなある日、ヒューイの彼女がヒーローたちによって事故で殺され、ヒューイは復讐を決心する。ヒーローに恨みを持った一般人が、能力者であるヒーロー達に立ち向かう。
キャストについて
ザ・ボーイズって、「あれ?どこかで見たことある」なキャストがめっちゃ多いんです。
ブッチャー役のカール・アーバンは映画ロードオブザリングのローハン国の騎士エオメルを演じています。あの、アラゴルンの事好きになっちゃった女性がいたローハン国です。
長髪で被り物してたからカール・アーバンだと気付きにくいけど、勇ましい姿が印象的だったな〜。
ディープ役のチェイス・クロフォードな、なななんとゴシップ・ガールのネイトじゃないですか〜!私が大好きな海外ドラマの1つで感慨深い・・。
さらにメズナー役はあの有名子役だったハーレイ・ジョエル・オスメント!
シックスセンスで有名ですけど彼、人体改造映画のミスタータスクにも出ていましたね〜(あの映画はいろんな意味でびっくりよ)
そしてヒューのお父ちゃん役にはミッションインポッシブルで有名なサイモン・ペッグ!ドラマにも出るんですね〜
余談ですが、スターライト役のエリン・モリアーティは、私的にセレーナゴメスに似ているんですよね。まさか本人じゃないよね〜と疑っちゃうほど、最初びっくりしちゃいました。
そしてこれも余談ですが、ブッチャーの奥さん役のシャンテン・ヴァンサンテンはどえらく美人で私の好きなドラマ「シューター」で主人公の妻役演じています。ちょっと垂れ目でめっちゃ可愛い。
THE BOYS(ザボーイズ)が面白いと思った理由
痛烈な風刺・皮肉
こんな痛烈な風刺・皮肉・ブラックジョークてんこ盛りの海外ドラマって他にありますか!?ってくらい皮肉に満ち溢れている。
かなり攻め込んでて(むしろアウトでは?w)、ネットフリックスのブラックミラーやドントルックアップが可愛く見えちゃう。
「あんたらが憧れているヒーローって実はこんなだぜ?」と言わんばかり。てか夢見てんじゃないよ!って引っ叩かれるような演出の数々。
それに加えてグロ描写と性描写がガッツリ入ってきますから、一言で表すと強烈なドラマ!日本ではまず作れない内容です。
【ネタバレ感想】風刺たっぷりドントルックアップが面白い。ブラックコメディ好きは必見
グロい描写と性描写の数々
なるほど、R指定にも納得ばりの過激なシーンの数々。故に、刺激的!!子供には絶対に見せられない。アンチヒーローって設定からして夢を奪う内容なのにこんなハードな映像まず見せられないでしょうね・・。
1話からもう衝撃ですもん。ヒューイの彼女が殺されるシーンの過激さたるや。
1話ってさ、まだどんなドラマかわからない状態じゃないでか。多少のグロさは構えていたけど想像を超えたグッチャグチャだった。
以降も目からビームで人の顔を焼いたり(ブライトバーンばりの映像)、視線を向けられただけで頭が吹っ飛ぶ映像。強烈すぎるだろ!っていうね。血飛沫エンドレスですよ。急に映りますからね。
個人的にはグロいの好きだから良いけれど。(あ、グロ描写好きならファイナルデッドシリーズおすすめです)
性描写も然り。ただエロチックな映像よりグロの方が多い印象。
能力あってもやっぱり人間。愛情について考えさせられる
目からビームでたりエラがあって水中泳げたり光を操れたり能力あっても結局は人間。
クソオブクソのヒーロー達のボス、ホームランダーを見ていると「人間って幼少期の愛情大事よな〜」って思わずにはいられないっていうか。愛への飢え、そして歪み。
辛く悲しい幼少期を経験し、母親から愛されずに生きた彼。
注がれなかった愛情を受けたくて、対象が会社の女ボスに向けられるわけだけど、母乳を欲しがってた映像はかなり衝撃的でしたね〜。
そこ!?っていう。これまた強烈な絵柄。
そして息子のライアンへの影響ですよ。ライアンはこれまで心ある母親に育てられてたけど、ホームランダーの手に渡ってしまった今、愛情に飢えた人間の影響を受けて育てられます。
シーズン3では、もろに影響を受けた様子がチラっと移って私はゾっとしました。それは親の愛とかけ離れているだろ〜!!!と叫びたくなっちゃった
ヒーローアンチが自分と重なる
マーベル作品とかに抵抗があった私は「THE BOYSってめっちゃヒーロー映画って感じのポスターだけど・・・」と避けるほどでした。
だから尚更刺さったんだと思いますわ。
アニメとかほぼほぼヒーローストーリーなんだけど、闇やネガティブ要素が入って一癖二癖あるからまだ楽しめるんです。
でも海外映画とかでヒーローがアンパンマンみたくやってくるのが苦手で苦手で・・・。
ヒーローがやってきて悪をやっつけるって出来過ぎにも程があるし、すっごい苦手で、だからこそアンチヒーローなザボーイズが刺さったんでしょうね
そうそうこれ!!これ!!みたいに笑
現実世界はフォーカスする現実によって自分の目に良くも悪くも映るけど、でも残酷で無慈悲で苦しいというのは避けられない。キラキラ輝いて魅せても結局は紛い物。現実はクソなんだよ、その中でも自分なりの幸せを幸せを見つけていくんだよ、と私は思っているんです。
だから刺さるんですよね〜このクソみたいな設定が。結局は名誉や金のために動くヒーローのクソっぷりが良いのよ。ヒーローなんていなくてもいい、大事なのは自分の心の持ちようだって思えるから。
っと、こんなこんな感じで紹介させてもらいました。
アンチヒーローだけでなく、現実はクソって思う人にも刺さるかも。なかなかいろんなこと思わせてくれますよ、この作品。
もちろん、風刺やブラックコメディ好きな人も楽しめると思う。