NETFLIX映画「ザ・サイレンス 闇のハンター」のネタバレ感想をお話します。
音に反応する生き物から逃げ惑う人間たちを描いた作品。
クワイエットプレイスみたいな映画です。
結論から言うと、その生き物よりも人間の方が怖いわねって映画でした。
NETFLIX映画「ザ・サイレンス 闇のハンター」
- 監督:ジョン・R・レオネッティ
- 製作年:2019年
- キャスト:スタンリー・トゥッチ、キーナン・シプカ、ミランダ・オットー、ジョン・コーベット ほか
ミランダ・オットーといえば!!私の大好きなロードオブザリングのエオウィン役の美女!
NETFLIX映画「ザ・サイレンス 闇のハンター」のネタバレ感想
要点を分けてお話ししますね。
クワイエット・プレイスに似てる
そう。設定がクワイエットプレイスに超似ている。なんせ音に反応する生命体に襲われる内容だから。
襲ってくる生物はクワイエットプレイスほどの強さ?威力はなくコウモリを大きく凶暴化しただけだけど、大群で来るから厄介。一度ターゲットにされたらひとたまりもない。
そんな生物から隠れて生活する人々。やがて「安全な場所がある!」って情報を知りそこへ向かって行動。この展開って、エイリアンから逃れる系の映画ではおなじみのパターンですよね。
そして数々の弊害が待ち受けているってやつ。そう簡単には辿り着けさせないよっていう。ここら辺もやっぱりベタ。
アイアムレジェンドを思い出しましたし、途中、抗生物質が必要になり物資を調達するところはウォーキングデッドも思い出したし。
私こういう作品で物資を調達するシーンってすごく好きなんですよね。なんか安心するというか。
そんでちょびっと新鮮だったのは、一家は娘の耳に障害があり、その関係で元々誰もが手話をすることができてたってこと。ここがポイントですね。
他の家庭に比べれば意思疎通しやすいんで、家族団結して生き延びることができていました。やがて滞在できそうな家を見つけて安堵感・・・と思いきや母親が襲われ、物資を調達(そこでやばい思想を抱いた団体に遭遇)そして最後は祖母が餌食となってしまいましたね。
自己犠牲で仲間が減ってしまうのもお決まりパターン。こんな感じで、ベタにベタを重ねた演出で物語は進んでいくので、真新しさはありませんね。(どうしても既存の作品と比べてしまうクセどうにかしたい・・)
けど、こういうストーリーが好きな人は楽しめると思う。私はワクワクしながら観続けました。
人間の方が怖い(胸糞)
そう。こういう謎の生命体出現!からの人類滅亡の危機か!?みたいな映画でよく見るのが「人間の方がおぞましいな」な描写。まさにミストを彷彿させる描写ですよ。
ザ・サイレンスにもそういった人間たちが登場。カルト宗教みたいな集団で最強に胸糞。しかも放っておいてくれない。監視・コントロールしようとしてくる存在で自分の目的のために子供をモノのようにして扱うし。
家の窓ガラスにスマホ貼ったり、地下に潜入したりその計画性がエグかったですね。どんだけ娘欲しいのよ・・狂気だわ。
なんかさ、そもそもどうして放っておいてくれないの!!!!って思いますよね。別に危害加えるような一家じゃないのにさ、こういう演出見ると毎度思う。まぁ胸糞っぷりを演出させたいのかもだけど。
物語としてはこう「ムキー!!!」と思うシーンがあった方が面白いんだけどさ、でも気分悪くなる。
そりゃね、途方に暮れる状態で、生きるか死ぬかの極状態になったらそら人間だもの、誰かにすがりたくなる気持ちはわかります。
でもそんな時にその弱さにつけ込んでくるのが悲しいところ。判断力も鈍っているしさ、助けてくれるかも・・救われるかも・・と思ったら頼ってしまうよね・・だって一見優しい人のようにも見えるもの。結局人間みな感情でうごくし。
頼るなって言いたいわけじゃないし、純真な心意気で世のため人のため活動している存在ならまだいいけど、そうとは限らないからね。
あ、そうそう。危険なエイリアンこそ出てこないけど、人の善悪が垣間見れる作品としてグリーンランドを思い出しました。(これもちょっと胸糞です)
ツッコミどころも
ベタな演出が続くけれども、対してツッコミどころはないかな・・?と思い観ていたら最後に「ん?」なシーンが。
それがあのやばい団体との激闘シーン。
子供がめちゃくちゃ勇敢になっていた・・「あれ?息子すごい戦っているけど直前までそんなそぶりしていなかったのに!」ってちょっと雑さは感じました。
やる時はやるのよ!ってとこを見せたかったのでしょうか。そしてあのカルト団体も計画を練って実行した割には、一家に襲われるとめっちゃ弱かった。うーん。
って感じで最後は呆気なく倒せたってのが唯一のツッコミどころでした。
それ以外は、ベタな構成ではあったものの私はこういったストーリー大好物なので、全体的には楽しめました。