「うげ・・なにその生き物」みたいな映画が好きでしょうがない私。
アマゾンオリジナル映画「トゥモローウォー」にも謎のエイリアンが出てきまして、ツッコミどころはあるものの、生き物が出てくるから好きになてしまった作品。
タイムトラベラーなどSF要素が絡むので詳細な整合性や矛盾などが気になる人はおすすめきません。ただし、エイリアンなど謎の生き物系が好きな人にはおすすめです。
※ネタバレ感想ですのでご注意ください。
アマゾンオリジナル映画「トゥモロー・ウォー」の概要・あらすじ
- 監督:クリス・マッケイ
- 製作年:2021年
- キャスト:クリス・プラット、イヴォンヌ・ストラホフスキー、ベティ・ギルピン ほか
【ネタバレ感想】トゥモローウォーのツッコミどころ
この作品、私は好きです。でもツッコミどころたくさんです!笑
なんで最初から根本の原因を突き止められる時代に戻れなかったのか
未来人は2051年からきたわけだけど、2051年でエイリアンと大戦争しているのなら、そのエイリアンが出現したであろう年の調査、そしてその時代に合わせてタイムトラベルをしてきた方が効率が良くない?
ここが気になって気になって「は?」が止まらなくてですね、なんで30年先の2051年しか行けないの?5年じゃダメなん?
もうエイリアンとの戦争が起こっちゃっててそれに対処するために過去から軍人引っ張ってきてってすごい無駄に感じしますよね。それよりもやるべきことあるでしょうよって。
しかもあんなヤバめなエイリアン、一応銃で倒せるっぽいけど仮に倒せたとしても生き残ったエイリアンがどんどん繁殖するし倒すより、最初のエイリアン出現時に爆破させるとかする方が良いじゃんって。
しかも戦ったこともない老人や若い女性も連れてかれるって。この部分はディストピアって感じしました。
最終的には、ダンが未来から帰ってきて妻の助言で「調べる年が間違っていた」ってのに気づいたわけだけど、遅すぎませんか!!!って。最初から未来人がこれに気づいていなかったのはどうして・・・と疑問が止まりませんでした。
そして最後、宇宙船内のエイリアンを撲滅しに行ったけど、ここで未来で作った毒が功を奏すわけなんで未来行って戦った以外にも良いことは一応あったんですけれどね・・。
タイムトラベラーの設定って難しいんですよね
設定が気になる人と、気にならない人とで評価がまず分かれますよね〜タイムトラベルって。
今を変えると当然未来のパラレルが変わる。逆も然りで未来を変えたら今も変わると思うけど、トゥモロー・ウォーは未来を変えることにしか焦点を当てていない感じですよね。
まぁ時間の流れは未来へ向かって進んでいくとされているから、未来から過去(今)へ戻るときの挙動はスルーした方がややこしくならなくて良いのかもだけど。
実際この作品ではエイリアンをぶっ倒すことに重きが置かれてて、タイムトラベルについての説明に時間は割かれていませんでした。メインはエイリアン!って感じ。今(未来から見ると過去)のエイリアンをぶっ潰しておけば未来は戦争がなくなる、ハッピーって道筋。
これがタイムトラベラーメインだったら話は違っていたと思うんですよね。
エイリアンにタイムトラベラーにSFにアクションにって詰め込みすぎるとどれかを簡略化させないとってのはわかるけどね・・だから、装置がぶっ壊れて未来にもう戻れないって要素を入れて「もうタイムトラベル要素はここで終了ね!」ってバッサリ切ったんじゃなかろうと。
都合よく装置壊れて未来に行けないのもツッコミどころだけど、現在軸でエイリアンをぶっ潰す!って本来のメインであろうエイリアンとの戦いにシフトしたって感じ。
さらに気になる人はさ、何故人体が時空を越えるの?てところの理論も知りたくなると思う。もしここで理屈では納得できそうな説明がされていたらさらに絶賛されてたと思う。
タイムパラドックスやタイムリープ系は矛盾が生まれやすいし、疑問も当然生まれやすい。
どういう設定にして、さらにその設定が細部まで筋を通さないと総ツッコミされる。スルーする人もいれば気になってしまう人もいるので・・めっちゃ難しいんですよね。タイムトラベル系の作品でツッコミがなされていないもの見たことないですし。
私は好きですけど。
エイリアンの正体が不明
エイリアンを乗せた宇宙船がそもそも雪山に遥か昔から埋まってたってのはわかった。
でもどうやって墜落した?なんで?彼らの正体は?ってところまで描かれていたなかったんですよね。
そういえばこれ、クワイエット・プレイス2でも感じた疑問と一緒だった。
私はそこまで気になるわけじゃないけど、確かに”何故、彼らが地球に来たのか?どうやって?”てところが気になる人は気になるものですよね。前提としての知識というか。
まぁ未知すぎるしそれを説明できる存在もいなかったしね・・。
そういう情報よりもエイリアンをぶっ潰す!ってことで、ここでも他の要素は簡略してて舵を切った感が伺えますよね・・
でも、エイリアン好きにはハマるテンポの良さ
トゥモロー・ウォーについて散々ツッコミさせてもらったけど、エイリアン映画としては私は気に入っているんです。
ああいう気持ち悪いエイリアンと戦う映画がめっちゃ好きなんですよ。クワイエット・プレイスとか、ライフ(2017)とか、もう何回も観ちゃうレベル。
正直、トゥモロー・ウォーのエイリアンとの戦い方にも都合良い展開があって突っ込みたくはなるんです。最後素手で戦うシーンとか笑。素手でいけるんかーいってw
毒をせっかく作ったんならそれを一気に噴出できる特殊武器も作れないもんだろうか?とも思ったけど・・笑
だけど、それもスルーできちゃうくらいには好きなんです。はい、ああいうクリーチャー?。
正直ね、未来から人類が来たって時点で戦争相手はAIかと思ったんですよ。ターミネーターや宇宙戦争みたいな。
でも結果として、敵はエイリアンという生命体。私としては、エイリアン好きなんでテンション上がったんですよね。
それにテンポも良くて、サクサク観れて飽きさせない演出は評価できるんじゃなかろうか。故に設定の説明とか諸々簡略化されているけど。
正直スルーできるかできないかで評価変わるよね・・良い悪いの問題じゃなくて。
繰り返しますが、タイムトラベラーの詳細設定が気になる人はおすすめできません。
トゥモローウォーの続編
DEADLINEによると、SkydanceとAmazon Studiosは、クリス・プラットのSF映画の続編の開発について話し合っている、とのことですよ!
これはめちゃくちゃ期待大。
アマプラで好評だったから浮上したみたい。
もし続編となるなら、「実は生き物が生き残っていた」とか「生き物正体に迫る内容」とか色々妄想しちゃいますね。
2はたいていコケるんだけど、どうなんでしょう。とりあえず期待!
最後に
突っ込みどころや矛盾、つまらないと言われる所以はなんとなくわかります。
でも、私のようにグロいエイリアンや謎の生命体との戦いが好きな人はハマる内容と思いました。
好きすぎて、多少の突っ込みもスルーできるんですよね笑
ツッコミどころはあのシーン。クワイエット・プレイス 2 破られた沈黙【ネタバレ感想】